日本ハオルシア協会 Official Blog

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Notice (for members)

日本ハオルシア協会がハオルシア品種の国際栽培品種登録機関(ICRA)として指定されたことは先日お知らせしました通りですが、国際園芸学会のホームページのICRA一覧リストに、7月14日付更新にて当協会の名前が掲載されました。

ICRA一覧リスト


この指定に伴い、当協会では現在、公式サイトの主要ページの英文化、品種登録窓口を設置する準備を進めています。大量の作業になりますので少々お時間を頂きますが、準備が出来次第公開します。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

昨年は国際園芸学会からハオルシアの国際栽培品種登録機関に指定されるという、大きな出来事がありました。世界にはランやバラなど70余の園芸植物群について、その品種名を世界的に統一するための中心機関として国際栽培品種登録機関が指定されていますが、日本の組織がこれに指定されたのは日本では初めてです。

その組織が品種名登録活動を停止したり、解散したりしない限り、指定はほぼ半永久的ですから、これにより、今後とも日本がハオルシア園芸の世界的中心であることが確立されることになります。

 

加えて昨年は名古屋議定書が発効し(日本は批准準備中)、農園芸品種を含む遺伝資源の利用とその利用から生じる利益の配分に世界的なルールが確立されました。

ただし、その基本ルールは名古屋議定書ではなく、1993年発効の生物多様性条約(CBD)によって既に確立されています(日本初め世界193カ国が批准。ただしアメリカは未批准)。つまり名古屋議定書の批准を待たなくても、すでにCBDによって遺伝資源を勝手に使ってはいけないことが国際的に定められているわけです。

この基本ルールはまだ世界的に適用例が少なく、具体的取り扱いは今後様々な事例により確立されていくものと思われますが、基本ルールが20年以上前に確立されていることは十分認識する必要があります。

 

さて、お待たせしておりますハオルシア研究30号ですが、まもなく発行の予定です。今月半ば過ぎにはお手元に届けられると思います。品評会の優秀作品のほか、最近大人気のオブツーサ類について新しい分類や品種を紹介しています。

 

昨年のハオルシアフェアスタ(2014)で、新規に入会申し込みをされた方の内、連絡先のわからない方が数名いらっしゃいます。事務局よりまったく連絡がない方は記録漏れの可能性がありますので、至急事務局(info@haworthia.net またはFAX0533-75-6234)までご連絡ください。

 

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文章ばかりでは面白くありませんから、写真付きでニュースを一つご紹介します。


H. 'Gintsuno' D=8
 Photo_1 H. 'Gintsuno' D=8

‘銀角’(photo_)はいわゆるAstrolobaの最大型で、かつ最美種です。この植物は50年以上前に平尾博氏が南アフリカから輸入したもので、全く未繁殖であったものを林が胴切りして譲ってもらったものです。その後何人かの人の手に渡り、名前も‘銀角’(ぎんつの)と命名されて多少普及しましたが、成長は非常に遅く、胴切りしても仔は1本か2本出るだけと言う状態ですから、まだまだ希少種です。加えて近縁のマキシマグループを合わせても最美種の一つであることは間違いないので、もし今新しく新種として輸入されたなら、‘天使の涙’クラス(以上?)の価格になったであろうと推定できます。

H. hallii type KG280-69(MH81-120) D=6.5
 Photo_2 H. (Astroloba) hallii  type KG380-69 (MH81-120) D=6.5

H. hallii  Koup MH 03-307-1  D=5
 Photo_3 H. hallii Koup MH03-307-1

H. hallii  Koup
 Photo_4 H. hallii Koup

 

さてそんな大型美種ですが、これまでは産地が判らず、また世界のどこのコレクションにもない植物なので、おそらくH.Astrolobahallii の自然雑種ではないかと推定されていました。H. hallii は‘銀角’を除くといわゆるアストロロバの最大型で、ブルラータより若干大きめです。photo_2H. halliiのタイプ植物(Reineckeの)ですが、これは白肌有白点の特異個体で、タイプ産地(Koup)の一般的なH. halliiphoto_34の通りです。


H. hallii Vleiland 1
 Photo_5 H. hallii Vleiland 1

H. halliiの産地はこれまでタイプ産地(Koup)しか知られていませんでしたが、昨年初めにそこから約30km南西のVleilandで第2の産地が見つかりました(photo_)。この産地のニュースは初め、これが‘銀角’の産地かと期待されたのですが、実物や写真でそれよりかなり小さな植物のH. halliiであることが判明した次第です。


Astroloba marxii wild 1

 Photo_6 Astroloba marxii wild 1

Astroloba marxii nn
 Astroloba marxii nn

ところが昨年秋にde Vreiesから非常に大きなアストロロバが見つかったと連絡があり、写真を心待ちにしていたところ、暮れになって写真が届きました。それがphoto_67で、まぎれもなく‘銀角’と同種だと判断されます。特にphoto_7の右側の個体は青白い肌色と言い、白い大きな結節と言い、‘銀角’そっくりです。この植物はMarxによって発見されたので、現地ではAstroloba marxiiと呼ばれています。

いわゆるAstrorobaは通常、藪の中に藪の枝と絡まって生え、花だけが藪の外に出ることが多いです。枝が藪の外まで伸びると動物に食べられて芯どめされるためです。したがって特異個体があったとしてもその個体がよほど小さな株でない限り、その個体全部が掘り取られてしまうことはほとんどないと見て良いです。この産地にはいくつか白肌の別個体がありますから、‘銀角’もこれら白肌個体のうちのどれか一つである可能性が高いでしょう。

 

なお、Astrolobaを「いわゆる」と表記するのは、この仲間は明らかにMaximaグループの子孫であると見ているからです。要するにMaxima類の長茎型に過ぎないと言うわけです(H. attenuata類に対するH. coarctata-reinwardtii 類と同じ関係)。だとすると、分類群の末端グループだけを切り離して別属にするというのはまったく系統分類に反します。

花弁の先端が2唇形か放射形かは単に花弁の先端が長いかどうかの違いによるものです。Astrolobaの場合は花筒の裂開部から先が短いために2唇形になっていないと言うだけのことで、Astrolobaのその他の花の特徴はまったくMaximaグループと同じです。花の特徴であれ、栄養体の特徴であれ、単に基準を作って(選んで)区分するのではなく、そのグループがどのグループから進化してきたのか注意しないと分類を誤ることになります。


Dr. M. Hayashi



昨日(1月31日)ハオルシア研究30号を発送しました。お待たせして申し訳ありません。
皆様のお手元に届くのは2~3日後の予定です。

なお、透明窓の品種はパソコンなどの透過光で見る方が綺麗なので、後日大きなサイズの写真をウェブ上にUPします。


【重要なお知らせ】

昨年のハオルシアフェスティバルでご入会いただいた方のうち、次の4名の方の連絡先が不明です。
お心当たり、またはお知り合いの方は至急事務局(info@haworthia.net またはFAX:0533-75-6234)までご一報ください。

菅田 正夫 様
誉木 信幸 様

ご連絡頂き次第上記は消去します。

何卒よろしくお願い致します。

【品種名の同定依頼について】

 

 

品種名の同定(判定)に関する問い合わせが時々来ますが、担当者はすべての品種を知っているわけではありませんから、質問の際はできるだけ写真を添付してください。

ただし業者のカタログや写真集に出ている写真、あるいはヤフオク上の他人の写真などをネット上に公開して(掲示板への写真付き投稿)質問すると著作権の問題があります。

そのような場合は写真をメールに添付して質問してください。そうすれば写真は公開されませんので問題は生じません。

 

 

【ブログのコメント欄およびBBS(掲示板)への投稿について】

 

現在コメント欄やBBSは誰でも投稿や質問ができますが、これを利用して悪意のある投稿をする人がいます。

投稿を会員限定にすれば投稿者を限定できるので、悪意のある投稿を防止できますが、ブログやBBSは非会員の方も含め、皆さんに広く利用していただきたいので投稿者を制限することは避けたいと考えています。

したがって今後は上記のような悪意のある投稿はWeb担当者の判断で即時削除するようにします。この場合、削除理由はもちろん、削除されたこと自体も公表しません。

 

また、ネット上では匿名と思われがちですが、サイトや掲示板、ブログ等の管理側では基本的にアクセス解析が入っており、IPにより接続元のプロバイダ、地域、使用している端末(パソコンかスマフォか、スマフォなら機種も)、OS及びバージョン、使用しているブラウザ及びそのバージョン等、また同一IPからの過去のアクセス履歴等も分かるようになっています。同一人物が別人を騙ってもすぐに判明します。

 

過日、上記のような複数の人物を装った悪意のある投稿がありましたが、いずれも同一IPからの投稿ということが判明しております。

 

あまりにも悪質な行為があった場合はプロバイダにこれらの情報を添えて申告する事により本人に注意や警告をすることもできますし、法的な手続きを踏めば個人情報開示も可能です。良識を持ったご利用をお願いします。

 


ハオルシアの品種名は日々増え続けておりますが、未だ混乱している部分が多く、命名規則を遵守した統一を進める必要があります。

2013年の「ハオルシア品種名総覧」の発行以降も数百を超える品種名が出版されており、2014年4月に補完するリストを公表しましたが、それ以降に追加された品種名リストをまとめましたので公式サイトにUPしました。

育成者や命名者の確認がまだ終わっておりませんが、品種名を付ける際に既存の品種名を参照する場合のために取り急ぎ作成しております。
随時追加修正していきます。更新の際にはお知らせしますので常に最新のリストをご確認ください。

Cultivarsのページよりご覧ください。

リストへの直接のリンクはこちらから。

ハオルシア品種名追加リスト 2015
「ハオルシア品種名総覧」発行後~2015年5月までに追加された品種名
※「ハオルシア品種名追加リスト2013」の全ての内容も含みます。

尚、現在「ハオルシアアカデミー写真集2」のチェック作業を進めており、完了次第追加リストを発表予定ですが、既に上記リストに追加しております「ハオルシアアカデミー写真集」にも重複名や異名、命名規則に準じない欠格(不適格)名が相当数見受けられます。

新しく品種名を付ける場合は「ハオルシア品種名総覧」及び上記の追加リストをご参照頂き、重複名や欠格がないようにお気をつけ下さい。

既存名との同名や欠格(不適格)名は無効となります。

*今回の追加リストは、会員の方には「ハオルシア研究」31号(次号)に小冊子の付録として配布予定です。



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