☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(図表はクリックすると拡大します)
まずこれらの生育地をQueenstown、Whittlesea、Cathcart、Kei River流域地方に分け、それぞれにどの種が生育するかを整理しました。H. blackbeardianaはこれらほとんどの地域に生育していますが、鋸歯が多いことでH. specksiiやH. aquea、H. speciosaと区別できます。H. malvinaは他のすべての種と赤い葉色で区別できます。H. streamaとH. stoniiはKei River流域の種ですが、Kei River周辺及びその東側(Tsomoなど)はほとんど調べられていないので、この地方にはおそらく他にも多数の種が存在しているだろうと考えられます。H. blackbeardianaとは窓の大きさや透明度、葉脈の状態などで区別されます。
Breuerはこれらの地方の鋸歯の少ない型はほとんどをH. specksiiとしています。しかしWhittlesea地方の少鋸歯植物はQueenstown地方のものに比べより深緑色で、水羊羹様の独特の窓をしている個体が多いです。これをH. aquea n.n.(水の)としましたが、おそらく同様の窓を持つH. riponsの子孫と見られます。しかしRipon地方とWhittlesea地方とは100 kmも離れており、もしこの形質がそれぞれ独立に出現したのでなければ中間地域に未発見種があるだろうと予想されます。
問題はH. specksiiでQueenstown地方とCathcart地方(Thomas River流域)とに生育しているのですが、両地域の群落に明瞭な差はないようです。群落数が多いので両地域で遺伝子プールを共有している可能性もありますが、何か見落としている差異があるかも知れません。とりあえず同一種にしましたがもう少し調査が必要に感じます。
なお、H. specksiiはExoticaの主人、Ernst Speck氏にちなむ名前です。Breuer氏は当初H. ernstiiと言う名を考えていたのですが、私が“Ernst”はKirstenbosch植物園のErnst Jaarsveld氏と混同される危険性を指摘して、H. specksiiとなったものです。
全部は載せきれませんが、いくつかを地図上に表示すると次のようになります。各系統別だと良いのですが、時間がないのでとりあえずこれで位置関係を確認してください。


Dr. M. Hayashi
コメント
コメント一覧 (2)
会誌の発行があまりにも不定期ですので安易に会費を入金して良いものかどうか考えてしまいます。
まずご質問への回答ですが、29号は今のところ2月末発行予定です。
現状の内容とレベルを維持した会報をきちんと定期的に発行することは、現在の体制では大変困難です。
定期的にするために会報の質を下げて発行することは協会の趣旨としてふさわしくなく、また会員の方もそれは望まれないかと思います。
発行が不定期なので予約で払うのは不安だと言う方は、発行後に1冊ずつご注文ください。
継続会員の方で会費切れの方は次号発行の際に会費納入の督促が1回だけ行きますので、それからお支払いいただいても結構です。督促にもかかわらず次次号発行までに会費納入いただけなかった会員には2回目の督促は行わず、退会扱いとなります。
こちらの件につきましては、同様のご不安をお持ちの方も多いかと思いましたので協会にて協議しました。
対応については一両日中に別途ブログにてお知らせしますのでそちらをご参照ください。
今後ともよろしくお願い致します。