日本ハオルシア協会 Official Blog

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April 2017

来る4月23日(日)のハオルシアフェスタ2017の様子が在京キー局からテレビ取材され、5月初めころ放映される予定です。

また当日は上記とは別に、都内の出版社の取材も予定されています。

ハオルシアに対する一般社会の関心がこれまでになく高まっています。皆様も奮ってご参加ください。

先週関東と関西の各複数個所で発生したハオルシアの盗難事件ですが、その後も新しい被害情報や被害が発生しています。

 まず、4月1日から2日にかけて奈良県で盗難事件があり、40本ほどのハオルシアが盗まれたようです。4月2日朝の奈良県での事件の前の犯行のようです。幸い大事なものは自宅に持って帰っていたため、被害は小さかったようです。
 4月4日から5日にかけては徳島県の有名栽培家が被害に会い、ハオルシアの優良品種(玉扇、万象、コレクサ錦)とガステリアの臥牛錦、恐竜錦などが計600本も盗まれました。ここでは自宅前の道路を隔てた畑にサボテン2棟とハオルシア1棟の温室があったのですが、ハオルシアの温室だけが被害に会っています。届け出被害額は1000万円ということですが、時価ではその数倍になるでしょう。

 さらに4月9日未明(8日深夜?)には神奈川県横須賀市の栽培家に泥棒が入り、スプレンデンス優良品種の大株など300本が盗まれました。被害額(時価換算)は3000万円を下らないでしょう。
 ここも自宅横の畑にビニールハウスが何棟もあり、サボテンや多肉植物がたくさんあったのですが、その内1棟にスプレンデンスなどの優良ハオルシアがあり、そこだけ狙われて大株はすべて盗まれてしまったそうです。自宅横でもあり、玉扇・万象優良品種の大株はあまりなかったので、狙われないと思ったそうです。


 4月に入ってからの事件を見ると、首都圏の有名栽培家などは警備を相当厳重にしてきていますので、いよいよ関西や地方の栽培家や業者にも狙いを定めてきた感じです。

 最近の被害者の多くは防犯カメラなどの設置をしていなかったようですが、防犯カメラが設置してあっても、泥棒達はそれをかいくぐって犯行に及んでいます。「うちには大したものがないので来ないだろう」とか、「こんなところまでは来ないだろう」と油断せずに、未設置の方は早急に防犯カメラや人感センサーを設置されることを強くお勧めします。

 特に監視カメラの場合は必ず無停電装置も一緒に設置してください。別系統電源の他のセンサーがあって警報が来ても、カメラが作動しないと、泥棒か犬か、誤作動かは判断できません。確認のために温室に行けば、泥棒に出くわして危ない目に合う危険性もあります。そうならないためにも、電源を切断されてもカメラが作動するよう、防犯カメラには必ず無停電装置(10万円程度からあります)を設置することをお勧めします。
 防犯カメラの設置は業者に工事を依頼する必要がありますが、自宅横や自宅近くの温室なら、ホームセンターなどで売っている簡易な警報装置がたくさんあります。多くは電池式の人感センサーで、人が一定範囲内に来ると感知して警報を鳴らすものです。警報は自宅などの少し離れた場所でも慣らすことができます。

これなら非常に安価ですし素人でもすぐ取り付けられますから、防犯装置未設定の方は至急取り付けることを強くお勧めします。警報音は自宅だけでなく、温室内でも大音量で鳴らすように設定してください。なお、人感センサーは温度差で反応するので、昼間温室内の温度が上昇するとしばしば誤作動しますが、夜間は室温の温度変化があまりないのでほとんど誤作動しません。

 最近の事件の特徴としては、防犯対策のしてあるところではセンサーなどにより発見が早かったために未遂、または軽微な被害で済んでいますが、対策のしてないところでは、徹底的に盗まれてしまっていることです。軽微な場合でも一度盗難に会うと防犯カメラなどの費用をはるかに超える被害がでます。なにより大事に育ててきた自慢の植物たちが一夜にして全部なくなるというショックが大きいです。
狙われる対象も玉扇・万象だけでなく、斑入りやスプレンデンスなど、少し人気の品種を持っていれば軒並み狙われています。狙われた場所も関西やその他の地方にまで広がってきています。早急に対策を取ってください。

 また最近の被害者の多くは温室を他人、特に外人にはほとんど見せたことがないようです。しかし地元の人にしか見せてないとしても、その地元の人から業者などに情報が伝わり、その仲間の誰かが泥棒達に意図的に情報を漏らしている可能性が高いです。あるいは○○実生などのラベルを付けて売っていれば、ラベルから誰がそれらの植物の親株をもっているか推測できます。他人にはほとんど見せたことがないとしても油断は禁物です。

 これまでの例では地元の人でさえほとんど知らないような隠れた収集家でさえ、ピンポイントで狙われ、被害に会っています。窃盗団が外国人だとすれば、ハオルシアが人気になってからここ数年でそこまで詳しい情報を彼らが単独で集められるとは思えません。必ず日本人、それも全国の栽培家を非常に良く知っている業者などの協力者がおり、情報提供しているか、ことによると指示している可能性もあります。

 特に一連の事件では最初から被害者に共通した特徴がありました。それは関西のある業者を中心とした一派と対立ないし疎遠な栽培家や業者ばかりが狙われる傾向があるということです。これら一派と親しい業者やK多肉などの愛好家団体の幹部はあまり被害に会っていません。(これら業者と親しい関西の栽培家の事件など例外もあります。またN園の事件など、犯人が日本人と思われるものは、外国人によると見られる一連の事件とは別です。) 
偶然の一致かもしれませんが、これら業者一派と特に親しいわけではない方は厳重に警戒してください。またこのような記事が出ると、これら一派と親しい人もカムフラージュのために狙われる可能性がありますから、やはり警戒が必要です。

 これまでに当会が把握している被害状況のまとめは次の通りです。

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4月23日に開催されるハオルシアフェスタ2017でのお手伝いをしていただける方を募集します。
イベント詳細は1つ下の記事にて。

お手伝いして頂きたい内容は、主に品評会の作品を並べたり、写真を撮るために作品を移動したりの作業です。
その他会場の準備や後片付けもお願いすることがあります。
 
性別、年齢問いません。時間は午前8時から午後5時まで。日当は1万円(交通費込)。昼食弁当付き。
 
希望者は事務受付の 氷室 昌shomu.hsoj@gmail.com) 氏まで。


よろしくおねがいします。

ハオルシア フェスタ 2017

ハオルシア日本一を決める品評会とサボテン・多肉植物のバザールやオークション
どなたでも参加できます。お誘い合わせのうえお出かけください。


2017年4月23日(日) 午前9時00分より
国際ファッションセンター3F KFCホール annex

東京都墨田区横綱 1-6-1(03-5610-5801)。第一ホテル両国と同じ建物です。

午前9時00分
 受付開始 (品評会出展、バザール出店、オークション出品)
   入場料:500円 (入場券を発行します。再入場可。家族は1人分。高校生以下無料)
   品評会出展料:5点まで1000円、6~10点 2000円、11~15点 3000円。15点まで

出展受付は午前10:00まで
。出展作品はハオルシア限定です。搬出は午後4時から。
午前9:00~午後4時まで=バザール (当日受付。誰でも出店できます。バザール会場約50坪)
   出店料=会議机1卓1万円。複数人で1卓出店でも同額。ハオルシア以外も販売可。
   出店者は午前8:30から入室できます。必ず搬入用エレベータと搬入口を使って下さい。

午前11:30~12:00 品評会投票。(投票は受付先着300名まで)
   品評会展示作品は11時30分から13時まで観覧できます。

午前12:00~午後1:00 消費者相談会。品種名の同定や購入トラブルの相談受付。
昼食は各自で取ってください。会場内に談話用テーブルと茶菓の用意もあります。

午後 1:00~3:00 オークション(セリ会)
出品はサボテン・多肉植物も可。10点まわし。分金10%。落札時現金決済。

午後3:00~3:30 品評会表彰  
日本ハオルシア大賞(2017年) 金賞3万円、銀賞2万円 銅賞1万円。
   部門賞:①万象、②玉扇、③ピクタ/スプレンデンス、④他レツーサ系、⑤オブツーサ系、
⑥裏窓系他軟葉系、⑦硬葉系、⑧万象錦/玉扇錦 ⑨レツーサ系錦 ⑩オブト錦 
⑪他軟葉系錦 ⑫硬葉系錦  計12部門 (昨年と同じ。賞品なし)
        参考品用展示卓有り(出展者自身で管理して下さい)
       作品の経歴は問いません。各部門とも類似交配種を含みます。

日本ハオルシア大賞は入場者の投票結果により決定します。部門賞は出展者の互選です。
複数点入賞の場合や入賞該当なしの場合(5点未満)もあります。
1人何点でも入賞できますが、賞金は最も高額のもの1点のみとします。
優秀作品はハオルシア研究誌で紹介されます。他誌掲載はお断りします。
主催:一般社団法人 日本ハオルシア協会(会長:實方一雄 info@haworthia.net)
事務・受付 氷室 晶(shomu.hsoj@gmail.com)


懇親会のお知らせ
4月22日(土)午後7時より 両国第一ホテル25Fの和食レストラン「さくら」にて。
会費:料理代+千円(当日徴収)。申込みは4月19日20時までに事務受付担当の氷室氏へ。
すき焼き、ちゃんこ料理など、3千円台中心の料理にビール1本程度付き。料理の種類はネット(www.dh-ryogoku.com/restaurant/sakura/menu)で確認してください。
料理例:ちゃんこ膳、すき焼き膳、てんぷら膳、ステーキ膳、さくら御膳(柳川)、各3千円台。
スカイツリーを間近に見るきれいな夜景を見ながら、植物談義に花を咲かせてください。

宿泊のご案内
会場と同じ建物に第一ホテル両国があります。各自でお申し込み下さい。
4月は行楽シーズンの上、最近は海外からの観光客が多いので、早めに予約しないと満室になります。近隣にもホテルが多数あります。

車での道順
首都高速7号小松川線 錦糸町出口を降り、北に向かって少し進んで京葉道路(国道14号)を左折して都心方面に進み、緑1丁目信号を右折して清澄通りに入るとKFCビル(第一ホテル両国)駐車場入り口があります。(反対車線からは入れませんのでご注意) 駐車場は地下1階の機械式です。
駐車場(地下)
136台収容。30分250円。出展、出店、出品者は2500円/8時間。ホテル宿泊者24時間2千円。
会場道順:JR総武線両国駅東口歩6分。都営地下鉄大江戸線両国駅A1出口0分(直結)
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☆チラシのダウンロードはこちらからどうぞ(印刷用)
(会員の方には郵送されます)

3月は泥棒の被害情報はありませんでしたが、4月に入り4月2日、3日と連続5件もの盗難事件が発生しました。

4月2日朝には奈良市の奈良多肉植物研究会の栽培場に泥棒が入り、玉扇36本が盗まれました。当日は富士多肉植物愛好会のセリ会に出席するために園主が前夜から不在でしたが、それを狙っての犯行と思われます。ここではガードマンを雇って毎日夜間巡回させていたのですが、朝、そのガードマンが帰った後に温室裏手の山側から侵入しています。

当日は休園日で本来無人のはずだったのですが、たまたま従業員が朝9時頃栽培場に来たところ、慌てて逃げだしたようです。この従業員が来なければ被害はさらに拡大したものと思われます。

同じ日の未明には大阪府のハオルシア有名コレクター宅に泥棒が侵入しようとした未遂事件がありました。ここでは2階の屋根に温室があったのですが、そこに新品のはしごをかけてあったのが見つかりました。さいわい何らかの事情で犯行は中断され、被害はなかったようです。

また同日早朝6時半ころに、横浜市の当会会長實方氏が警報が作動したので2階窓のカーテンを開けて温室を見たところ、見知らぬ車が温室横に止まっていたということです。誰が来たのかと思って急いで1階に降りて雨戸をあけたところ、すでに車は逃げた後だったという事件もありました。
前日外国人から電話があり、明日富士多肉植物愛好会のセリ会に参加するかと聞いてきたので、「そのつもり」と答えていたということです。おそらく留守と思って泥棒に来たのではないかと強く疑われます。實方氏が富士多肉植物愛好会のセリ会に参加する場合には朝相当早くから出かけるので、それを知っての犯行でしょう。

さらに4月3日未明には埼玉県で2件の盗難事件が発生しています。1件では温室の周囲を高いフェンスで囲ってあったのですが、泥棒は工具でそれを切断して敷地に侵入し、さらに電源を切断して温室に侵入したところ、別系統の装置から隣接する被害者宅に警報が伝えられました。被害者が温室を見に行くと、外に一人(見張り?)いたのですがすぐ逃げてしまい、さらに温室の中からすいませんと言ってもう一人泥棒が出てきたということです。捕まえようとしてもみ合ったのですが結局逃げられてしまっています。

温室内には盗品を入れるためと思われる何袋ものカバンが大きなカバンに入った状態で残されていたということです。幸い発見が早かったので抜かれた1本もそのまま残されており、被害はありませんでした。

同日未明にはやはり埼玉県内で有名ハオルシア栽培家が被害に会い、畑の中の温室から玉扇、万象の大苗約40本が盗まれたということです。

このように泥棒達の活動は全く収まる気配を見せません。幸い今回はほとんどが軽微な被害、あるいは未遂でしたが、くれぐれも警戒を怠らないようにしてください。

警戒のポイントはまず、監視の穴を作らないということです。監視カメラは高価ですので、安価な人感センサーを多数取り付け、センサーが反応したら監視カメラで確認するのが効率的です。温室の奥でも、カメラで確認すれば、人か犬かは判りますから、もし人ならすぐに警察に通報してください。(夜間温室内に知らない人がいれば、泥棒に間違いありません。)

次に監視カメラや人感センサーを設置する場合、必ず2系統以上の別電源につなぐか、あるいは無停電装置を設置してください。無停電装置があれば電源を切断されてもすぐに電源が遮断されたという警報が管理人や自宅に届きますから、監視カメラで確認の上、警察に通報してください。(無停電装置があれば電源を遮断されても監視カメラはしばらくの間は作動します。)

これまでのところ、事件は大きなイベントの前後に集中して起きています。今回は4月2日にあった中島氏の富士多肉植物愛好会のセリ会です。被害者のうち2人はこれに出席するために前夜から事件当日は不在でした。實方氏の事件も犯人が朝6時半なら實方氏はセリ会に出かけた後だろうし、その時間なら周囲から怪しまれないと考えた上での犯行だったと思われます。したがってイベントに出かける場合には、近隣の方やガードマンなどに臨時で不在時の監視や巡回を依頼することをお勧めします。

そのようなイベントに出席しない場合でも、出席する人の近場の人を狙って泥棒が「ついで」に犯行に及ぶことがあります。今回の事件の内、他の2人はそのような被害者ではないかと考えられます。自分が出席しない場合でもそのような大きなイベントがある場合は十分警戒してください。

最後に埼玉の1事件では被害者が泥棒に出くわしています。今回のような外国人と思われる組織的窃盗団の場合、泥棒は追っ手から逃げるためにナイフなどを持っている可能性が非常に高いです。今回は単に逃げられただけで済みましたが、非常に危険です。

したがって万一泥棒に出くわした場合、相手から危害を加えられることを防止するために、こちらがゴルフクラブや金属バットなどを持っていたら、先手を打ってまず2,3回、泥棒を強く殴りつけ、危害や逃走を防止するようにすることをお勧めします。(このような場合、こちらが先に殴りつけて泥棒が怪我をしてもほとんどが正当防衛になります。)

「すいません」などと言われて気を許したら、すきを見て危害を加えられる可能性があります。相手は専門的窃盗団です。気を許さず、躊躇せずに厳しく対処してください。

しかし何より温室内に泥棒を確認したらまず警察に通報です。威嚇や逮捕(取り押さえること)はそれからです。
なお泥棒ともみ合ったりしたら、どんな小さなかすり傷や打撲、打ち身、首筋を違えて痛い、などの場合でも必ず医者から「要加療」の診断書をもらって警察に届け出てください。
そうすれば事件は単なる窃盗事件ではなく、格段に重罪の強盗事件となり、警察も本格的な捜査に入ります。犯行時だけでなく、逃走時のもみ合いで怪我をさせた場合や、この件のように窃盗としては未遂でも相手に怪我をさせれば強盗事件です。

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