【NHK趣味の園芸】
NHK趣味の園芸は公益を図る目的を持ち、毎号約15万部を出版している園芸界最大の出版物で、大きな影響力があります。今年8月号では多肉植物の特集を組み、3名が記事を書いており、ハオルシアもかなり取り上げられています。しかしこの執筆者の人選には大きな問題があります。
まずこの3人は同誌上で園芸研究家や多肉植物栽培家などとして紹介されていますが、いずれもれっきとしたサボテン業者です。園芸研究家や多肉植物栽培家という表記は非営利、少なくとも営利を主目的としていないという含意があります。それに対し、サボテン業者あるいは園芸店経営などの表記は営利を主目的としているということが明確です。一般に営利事業者と非営利の個人とではその記事の信用性に大きな差があります。営利事業者の記事が信用できないということではないとしても、そこには何らかの宣伝的要素があるのではないかと見るのが一般的だからです。
食品偽装表示を始め、各種の偽装表示が問題になっているおり、偽装表示を追放する立場にあるNHKの子会社が営利事業者をあたかも非営利の個人であるかの如く表示するのは極めて不適切です。
次にハオルシアではサボテン業者が同じ品種にそれぞれ勝手に違う名前を付けて売り出したり、既に使われている名前を別品種に重複して使ったりして、品種名が非常に混乱していました。日本ハオルシア協会ではこれを是正し、国際基準(国際栽培植物命名規約)に沿った名前に整理統一しようとしていますが、一部業者は品種名の整理統一に強く反対し、国際基準を無視した命名を続けているので、消費者(愛好家)は大きな迷惑を受けています。
ところでNHK趣味の園芸8月号で多肉植物を執筆している上記3名はすべて品種名の整理統一に強く反対する業者グループの一員です。つまりNHK趣味の園芸8月号で多肉植物を執筆した業者はすべて品種名の整理統一に反対する立場の人間というわけです。かような一方の立場の者のみに偏った執筆者の人選は公平中立であるべきNHKにふさわしい人選とは思えません。
【NHK趣味の園芸講師】
NHK趣味の園芸の講師ならばどの園芸分野であっても国際基準に沿った品種名統一に賛同し、それを呼び掛けるのは当然のはずです。国際基準に沿った品種名の統一は品種名の混乱を防ぐ最善の方策であり、消費者にとっても大きな利便を提供するものだからです。
またNHK趣味の園芸の講師は非営利の個人であることが望ましいのですが、営利事業家が講師になる場合は、営利事業家や業者という立場を離れて、公平、不偏な立場で記事を書いたり、解説することが求められるのは当然です。
ところでNHK趣味の園芸多肉植物特集執筆者3人の内の1人はNHK趣味の園芸の多肉植物担当講師です。しかし同人は品種名の整理統一に反対するグループに属しており、同人が品種名統一の呼びかけをしたり、品種名の統一に反対することを批判したとは聞いたことがありません。
消費者保護の観点からはNHKが国際標準に基づく品種名統一を支援するのは当然と考えますが、その点は置くとしてもNHK趣味の園芸・多肉植物特集では、品種名統一に反対するグループに属する人物ばかりが執筆者に選ばれております。NHK出版の公平性と公益性の観点からはかような偏った人選は著しく公平性に欠けるものと言わざるを得ません。NHK趣味の園芸における執筆者の人選に関し、その再考を強く求めるものです。
【NHKのニュース報道】
ハオルシア盗難事件の多発でテレビでも各局で取り上げられるようになったハオルシアですが、NHKも8月5日(2016)に夕方7時のニュースセブンで取り上げました。もちろんその前に私も含めて関係者に取材を重ねており、盗難事件の被害者宅にも行って写真などを取っています。中島氏温室での犯行現場の動画の提供や被害状況をまとめたデータの使用などの許可要請が当会にもあり、他局の場合と同じように許可しました。また記事まとめの中心者と思われるNHK野田綾記者からはハオルシアについて再三、再四問合せ(質問)がありましたが、時間をいとわず対応しました。
当日のニュースでは被害者のインタビューなどとともに、当会が提供した犯行動画やデータが使われ、おおむね要領よくまとめられていました。しかし10年以上前にサボテンを密輸入しようとして成田空港で捕まり、新聞等で『NHK講師、サボテンを密輸入』などと報道されてNHK趣味の園芸の講師を解任された人物が取材を受け、ハオルシアについてコメントしていることには驚きました。
不祥事でNHKから追放されたはずの人物が全国配信のニュース番組で再び出演してコメントするなど、NHKの出演者に関する倫理基準はどうなっているのか、全く不可解です。そのような人物を公共の電波、特に受信料で運営されているNHKの電波には乗せるべきではありません。
もちろん誰に取材し、どのようにニュース記事を構成するかは放送局側の編集権の問題ですが、かような人物のコメントを援用することはNHKの取材能力に対する不信感を生ぜしめるものです。
【NHKニュースウェブ】
取材対象の人選が極めて不自然という問題は、ニュースセブンを基にしたインターネット配信のNHKニュースウェブの記事でより明らかになります。
ニュースセブンでの放送後しばらくしてNHKから連絡があり、NHKニュースウェブを見たところニュースセブンの内容はほぼそのままで、品種名統一に反対する中心人物(業者)の写真と談話が大きく掲載されていて驚きました。
そのためNHKに同氏談話の削除を申し入れました。また削除しないなら当会が提供した動画やデータなど一切を使わないようにとも申し入れしました。
当会が提供した資料は犯行時の動画や被害総額などのまとめ、ネットで非常な高価格で取引されているという証拠写真で、いずれも事件の核心部分です。盗難事件の背景、要因などについては私がNHKからの質問に詳しく説明しており、他氏の談話がなくても十分まとめて記事にできる状態でした。
ところが申し入れを受けたNHKでは品種名統一に反対する業者らのコメント記事を残し、当会提供の核心的資料部分の方を削除しています。削除に当たっては何の打診も受けていません。かようなNHKの対応は核心的情報の提供者に対する背信行為と言わざるを得ません。
【NHKの報道倫理】
争いのある問題点につき、検討もせずに一方の立場のみを援用するNHKの態度は公共放送としてのNHKの報道倫理に大きな疑問を生じさせます。
また、NHKの取材を受けるに際して、ある特定の人物が記事に登場するなら協力を得られない恐れがあるという場合には、むしろそのような場合にこそ、その特定人物にも取材する旨、現下の取材相手に知らせて了解を得、フェアな取材をする必要があるはずです。
その特定人物の取材記事を掲載することを隠して現下の取材対象から資料やデータを取得し、その特定人物の出演を知らせないまま放送に使ってしまうことは全くの信義則違反で明らかな背信行為です。そのようことを知らされずに資料やデータの提供をさせられた側からすれば、資料やデータを騙し取られたも同然です。
ハオルシアの盗難事件では多くの報道機関から取材を受けていますが、一部の報道機関は当会と立場を異にする人物にも取材する旨、事前にこちらに伝えています。その場合には「立場を異にする者の宣伝にならないよう留意する」などの条件を付けた上で資料提供しています。対立する立場の者からの取材記事を載せることを隠して当会から資料などを半ばだまして取得し、放送に使ってしまったのはNHKだけです。
受信料で運営されるNHKには他の報道機関にも増して特に高い報道倫理、公共性、不偏性が求められるはずですが、今回のハオルシアに関するNHKの報道倫理、取材姿勢には大きな疑問を感じざるを得ません。
紫金城交配 'Green Sleeves' (グリーンスリーブス)
NHK趣味の園芸は公益を図る目的を持ち、毎号約15万部を出版している園芸界最大の出版物で、大きな影響力があります。今年8月号では多肉植物の特集を組み、3名が記事を書いており、ハオルシアもかなり取り上げられています。しかしこの執筆者の人選には大きな問題があります。
まずこの3人は同誌上で園芸研究家や多肉植物栽培家などとして紹介されていますが、いずれもれっきとしたサボテン業者です。園芸研究家や多肉植物栽培家という表記は非営利、少なくとも営利を主目的としていないという含意があります。それに対し、サボテン業者あるいは園芸店経営などの表記は営利を主目的としているということが明確です。一般に営利事業者と非営利の個人とではその記事の信用性に大きな差があります。営利事業者の記事が信用できないということではないとしても、そこには何らかの宣伝的要素があるのではないかと見るのが一般的だからです。
食品偽装表示を始め、各種の偽装表示が問題になっているおり、偽装表示を追放する立場にあるNHKの子会社が営利事業者をあたかも非営利の個人であるかの如く表示するのは極めて不適切です。
次にハオルシアではサボテン業者が同じ品種にそれぞれ勝手に違う名前を付けて売り出したり、既に使われている名前を別品種に重複して使ったりして、品種名が非常に混乱していました。日本ハオルシア協会ではこれを是正し、国際基準(国際栽培植物命名規約)に沿った名前に整理統一しようとしていますが、一部業者は品種名の整理統一に強く反対し、国際基準を無視した命名を続けているので、消費者(愛好家)は大きな迷惑を受けています。
ところでNHK趣味の園芸8月号で多肉植物を執筆している上記3名はすべて品種名の整理統一に強く反対する業者グループの一員です。つまりNHK趣味の園芸8月号で多肉植物を執筆した業者はすべて品種名の整理統一に反対する立場の人間というわけです。かような一方の立場の者のみに偏った執筆者の人選は公平中立であるべきNHKにふさわしい人選とは思えません。
【NHK趣味の園芸講師】
NHK趣味の園芸の講師ならばどの園芸分野であっても国際基準に沿った品種名統一に賛同し、それを呼び掛けるのは当然のはずです。国際基準に沿った品種名の統一は品種名の混乱を防ぐ最善の方策であり、消費者にとっても大きな利便を提供するものだからです。
またNHK趣味の園芸の講師は非営利の個人であることが望ましいのですが、営利事業家が講師になる場合は、営利事業家や業者という立場を離れて、公平、不偏な立場で記事を書いたり、解説することが求められるのは当然です。
ところでNHK趣味の園芸多肉植物特集執筆者3人の内の1人はNHK趣味の園芸の多肉植物担当講師です。しかし同人は品種名の整理統一に反対するグループに属しており、同人が品種名統一の呼びかけをしたり、品種名の統一に反対することを批判したとは聞いたことがありません。
消費者保護の観点からはNHKが国際標準に基づく品種名統一を支援するのは当然と考えますが、その点は置くとしてもNHK趣味の園芸・多肉植物特集では、品種名統一に反対するグループに属する人物ばかりが執筆者に選ばれております。NHK出版の公平性と公益性の観点からはかような偏った人選は著しく公平性に欠けるものと言わざるを得ません。NHK趣味の園芸における執筆者の人選に関し、その再考を強く求めるものです。
【NHKのニュース報道】
ハオルシア盗難事件の多発でテレビでも各局で取り上げられるようになったハオルシアですが、NHKも8月5日(2016)に夕方7時のニュースセブンで取り上げました。もちろんその前に私も含めて関係者に取材を重ねており、盗難事件の被害者宅にも行って写真などを取っています。中島氏温室での犯行現場の動画の提供や被害状況をまとめたデータの使用などの許可要請が当会にもあり、他局の場合と同じように許可しました。また記事まとめの中心者と思われるNHK野田綾記者からはハオルシアについて再三、再四問合せ(質問)がありましたが、時間をいとわず対応しました。
当日のニュースでは被害者のインタビューなどとともに、当会が提供した犯行動画やデータが使われ、おおむね要領よくまとめられていました。しかし10年以上前にサボテンを密輸入しようとして成田空港で捕まり、新聞等で『NHK講師、サボテンを密輸入』などと報道されてNHK趣味の園芸の講師を解任された人物が取材を受け、ハオルシアについてコメントしていることには驚きました。
不祥事でNHKから追放されたはずの人物が全国配信のニュース番組で再び出演してコメントするなど、NHKの出演者に関する倫理基準はどうなっているのか、全く不可解です。そのような人物を公共の電波、特に受信料で運営されているNHKの電波には乗せるべきではありません。
もちろん誰に取材し、どのようにニュース記事を構成するかは放送局側の編集権の問題ですが、かような人物のコメントを援用することはNHKの取材能力に対する不信感を生ぜしめるものです。
【NHKニュースウェブ】
取材対象の人選が極めて不自然という問題は、ニュースセブンを基にしたインターネット配信のNHKニュースウェブの記事でより明らかになります。
ニュースセブンでの放送後しばらくしてNHKから連絡があり、NHKニュースウェブを見たところニュースセブンの内容はほぼそのままで、品種名統一に反対する中心人物(業者)の写真と談話が大きく掲載されていて驚きました。
そのためNHKに同氏談話の削除を申し入れました。また削除しないなら当会が提供した動画やデータなど一切を使わないようにとも申し入れしました。
当会が提供した資料は犯行時の動画や被害総額などのまとめ、ネットで非常な高価格で取引されているという証拠写真で、いずれも事件の核心部分です。盗難事件の背景、要因などについては私がNHKからの質問に詳しく説明しており、他氏の談話がなくても十分まとめて記事にできる状態でした。
ところが申し入れを受けたNHKでは品種名統一に反対する業者らのコメント記事を残し、当会提供の核心的資料部分の方を削除しています。削除に当たっては何の打診も受けていません。かようなNHKの対応は核心的情報の提供者に対する背信行為と言わざるを得ません。
【NHKの報道倫理】
争いのある問題点につき、検討もせずに一方の立場のみを援用するNHKの態度は公共放送としてのNHKの報道倫理に大きな疑問を生じさせます。
また、NHKの取材を受けるに際して、ある特定の人物が記事に登場するなら協力を得られない恐れがあるという場合には、むしろそのような場合にこそ、その特定人物にも取材する旨、現下の取材相手に知らせて了解を得、フェアな取材をする必要があるはずです。
その特定人物の取材記事を掲載することを隠して現下の取材対象から資料やデータを取得し、その特定人物の出演を知らせないまま放送に使ってしまうことは全くの信義則違反で明らかな背信行為です。そのようことを知らされずに資料やデータの提供をさせられた側からすれば、資料やデータを騙し取られたも同然です。
ハオルシアの盗難事件では多くの報道機関から取材を受けていますが、一部の報道機関は当会と立場を異にする人物にも取材する旨、事前にこちらに伝えています。その場合には「立場を異にする者の宣伝にならないよう留意する」などの条件を付けた上で資料提供しています。対立する立場の者からの取材記事を載せることを隠して当会から資料などを半ばだまして取得し、放送に使ってしまったのはNHKだけです。
受信料で運営されるNHKには他の報道機関にも増して特に高い報道倫理、公共性、不偏性が求められるはずですが、今回のハオルシアに関するNHKの報道倫理、取材姿勢には大きな疑問を感じざるを得ません。
紫金城交配 'Green Sleeves' (グリーンスリーブス)