2016年4月24日(第4日曜日)の開催です。
例年通りの場所、時間で行います。
場所:東京都墨田区横綱1-6-1
両国駅北の国際ファッションセンター(KFCホールアネックス)
ブログデザイン改修しました。
Zuurberg(ズールベルグ)は東ケープ州の中心都市、Port Elizabeth(ポートエリザベス)の北約20kmに東西に延びる山地で、ここより内陸側は大カルーになります。ここはハオルシアの放散的種分化の中心地の一つです。他の放散中心地にはZuurbergすぐ南のKlein Winterhoek山脈やBaviaanskloofからHankeyにかけての一帯などがあります。ZuurbergではH. lapisからObtusa 群が、H. zantnerianaからCymbiformis群が進化し、放散したと推定されます。
したがってZuurbergにはややずんぐり型葉先で、窓の大きな原始的Obtusa類がいくつかあり、とりあえず産地ごとに名前を付けてあります。H. calva(裸の。Wilgerfontein)、H. fluffa(微毛のある。De Plaat)、H. nubila(曇った。Vygeboomfontein)、H. indica (紫がかった青色の。Oudekraal)などです。
これらはいずれも一般的な ‟オブツーサ”より軟質で葉先はやや尖っていますが、原始的な種群によくみられるように、変異幅が大きく、なかには非常に美しい個体もあります。上記いずれの種にも素晴らしくきれいな個体がありますが、今回はH. indicaの美麗個体をいくつか紹介します。なお、"indica" はインドとは何の関係ありません。
写真1 H. indica 14-331-3 D=8
写真3 H. indica 12-136-4 D=9
写真4 H. indica 以前このブログでsp. nov. として紹介した個体。
写真(1)はH. indicaの標準よりやや暗い葉色の個体で、大きな窓と青みがかった色調の葉色が魅力的です。写真(2)はより暗色で紫がかった葉色の個体です。写真(3)は反対に明るい大きな窓の個体です。また、以前このブログ(2013年5月)でH. gelatinaに関連してH. sp. nov. として紹介しました個体(写真4)も本種です。これらはいずれもH. indicaのどちらかというと標準的個体ですが、それでも大変きれいです。
写真5 H. indica 'アパタイト’ 14-331-5 D=6.5
写真6 H. indica 'アパタイト’ 14-331-5 D=6.5
写真(5)は特に窓が大きく、淡い青色の美しい特異個体で、'アパタイト' (apatite)と名付けられました。アパタイトは青い色の宝石で、小さなものでは青色が薄くなってきれいな空色に見えますが、写真(5)はこれにそっくりです。まだ小さいですが、葉の半分近くが窓ですから大きくなったら素晴らしくきれいになるだろうと期待しています。写真(6)も同一個体で、光条件を変えて撮ったものです。窓が大変大きいことがよくわかります。
よく似た個体(アパタイトB)がもう一つありますので、交配が楽しみです。