日本ハオルシア協会 Official Blog

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November 2015

ここの所、盗難事件関連の記事ばかりが続いていますが、前回の記事と一部被りますが、注意喚起するに越したことはないと思われますので、今回も防犯対策について記事にしたいと思います。

これまで多くの植物で盗難事件はありましたが、これほど高額被害の事件はほとんどありませんでした。つまり単位重さ当たりではハオルシアは飛び抜けて高価 な植物だということです。
車1台で何億円もの盗品を積み込めるわけで、泥棒にしてみればこんなに効率的に稼げるものはない、ということです。観賞上、あるいは美的にだけでなく、価値の上でも宝石のような植物になったわけです。

裏社会の人間にしてみれば、日本には畑の真ん中などに何億もの価値のある植物が、全く無防備においてあり、ナイフ1本で簡単に侵入して盗みだせる、某国にはいくら金を出しても欲しい人間がたくさんいて闇から闇へと容易に換金でき、かつその植物がどこから来たかという点で、証拠がない、つまり足がつかない、日本の警察も盗品が植物だから真剣に捜査しない、こんなうまい話はない、というわけです。

一連の事件が同一犯かどうかわかりませんが、その可能性も高く、実際にとんでもない金額の盗み出しに成功したのですから、裏社会でも大きな話題になっているはずです。

今後は外国の裏社会の人間がそれぞれ別々に、次々と窃盗団を送りこんでハオルシアを盗もうとする可能性もあります。現在は関東地区での被害に留まっていますが、防犯対策が進めば、次は地方を狙ってきますから地方在住であっても厳重な警戒が必要です。さらには日本以外の、台湾や韓国、中国国内の収集家も狙われることになるでしょう。あるいは日本の裏社会の人間も目を付けるかもしれません。
したがって今後は単なる植物ではなく、宝石に匹敵する資産価値のあるものだという認識を持って管理し、防犯対策を取る必要があります。

ハオルシアの取引は、業者からの購入、セミプロや趣味家から直接対面で購入する以外に、現在は国内海外ともにネットオークションでの取引が盛んです。
会員、またこちらをご覧の趣味家の皆さんも、実際に落札、出品されたことのある方も多いと思います。

特に出品されている方は、今後ハオルシアを狙う犯罪者が増えれば、住所を知るために落札することも考えられますから、連絡や発送の際も個人情報の通知は必要最低限にし、電話番号も番号から住所を割り出されないように携帯番号にするなどの対策が必要でしょう。

また前回の記事にも書きましたが、温室の場所や住所を知る手段は住所そのものだけではありません。

ネット上に写真を上げる際、デジタル写真には自動的に添付されるExif情報というものがあり、その写真がGPSと連動した機器で撮影されたものであれば、撮影場所の情報も載ってしまうこともあります。これは誰でも簡単なソフトウェア等で確認できてしまうものです。

また、温室周辺の景色や映り込んでいる施設や店などがあれば、ネット上で調べただけでそれらの情報から芋づる式に所在地が推測できることもあります。

ハオルシアについてのブログを書いたり、SNSなどを利用されている方も多いと思います。写真を上げる場合はこの点にもご注意ください。個人情報の露出が多い媒体に所有のハオルシアを多数上げていると狙われ易い可能性も考えないといけないのが現状です。

ハオルシアの盗み出しが簡単で大きな儲けになる、という話が裏社会に知れ渡れば、彼らは当然こちらが防犯対策をする前に窃盗団を送りこんで一稼ぎしようとするでしょう。

これまではほぼ1か月おきの犯行でしたが、今後はいろいろな犯罪組織が別々に、かつなるべく早く窃盗団を送りこんでくるでしょうから、のんびりしてはいられません。彼らが情報(ハオルシア温室の場所、内容、価値、本数)を掴み、準備して来るのと、こちらが防犯対策をしっかり立てるのとの時間の勝負になっています。

まだ防犯対策をしてない方は一刻も早く、ハード面(温室への物理的な防犯対策、カメラの設置や警備会社との契約など)、ソフト面(情報の露出の制限など)ともに防犯対策を取られることを強くお勧めします。


BBSへの投稿で、盗難事件の犯人を外国人と仮定して対策を述べるのは差別ではないか、といったご意見もありましたが、それなりの根拠があり、実際にハオルシアを取り巻く環境に触れている方は現状の価格高騰の原因は言わずもがなでご存知と思います。
また、いろいろな可能性を考えて防犯対策をお知らせするのは協会として当然の事です。

ハオルシア園芸が世界に広がり、楽しむ人の裾野が広がることは今後のハオルシアという植物自体の保護や維持、新品種の作出の推進や園芸植物としての立場の確立など、喜ばしいことではあります。しかし周知され人気が出るという事はこういったよからぬ輩の目にも留まるということです。

ハオルシアを楽しまれる皆さんにおかれましては、上記の状況を踏まえ、警戒を怠らず、末永く趣味を楽しむために出来る限りの対策をお願い致します。


しばらく喜ばしくない話題の記事ばかりが続きましたので、次回は植物についての記事の予定です。



窃盗事件について再三お知らせしておりましたが、残念なことにまた事件が起こりました。取り急ぎ速報をお知らせします。



 11月18日未明、藤枝市の大久保氏温室に回目の泥棒が入り、コレクタ錦、ピクタ錦、スプレンデンス錦など、斑物中心に約300本弱が盗まれました。数千万円もの被害です。

 

 大久保氏は前回の被害の後、温室周囲に頑丈なフェンスを設置し、さらに警備会社の侵入検知装置の工事に取り掛かる直前でした。小穴氏の場合もそうですが、防犯対策をする直前に被害にあうケースが目立ちます。まだ防犯対策をしてない方は対策ができるまでの間、とりあえず大事な植物だけでも自宅に持って帰るなどの緊急対策を取られることを強くお勧めします。

 

 また大久保氏の場合、長いこと連絡のなかった、かつ対立的な相手から突然電話があり、その中で向こうから防犯カメラの話をしてくるなど、防犯対策がどうなっているかの探りを入れてきたのではないか、という疑いもあります。


このような場合、その会話の反応で、本人がまだ防犯対策を取っていないのか、または既に対策を施しているのか判断されてしまうわけです。あまり親しくない人から防犯カメラの話などを振られても、「もう対策済ですから関心ありません」とでも答えて置くことをお勧めします。防犯対策を急ぐと同時に、どのような防犯対策を取っているか、あるいは予定しているかなどは極秘事項ですからごく親しい信頼できる人以外には漏らさないようにしてください。


このような状況下ですので、警戒や対策はやり過ぎという事はありませんので、考えられる限りの注意と対策をお勧めします。


 

過日お知らせしておりました、小穴氏温室での窃盗事件の追加情報をお知らせします。


  中島氏や大久保氏の時は一部の好みの苗を選んで盗んでいったので、趣味家の犯行という色彩が強いのですが、小穴氏の場合は写真のように中苗以上のものはすべてが盗まれています。


 可能性が高いのは、今回の事件は収集家の趣味的犯行ではなく、窃盗専門集団による、完全に金目当ての犯行だろうということです。これは写真で明らかなように、ラベルを全く持って行かなかったことからも、趣味家の犯行ではないことがわかります。(中島氏の犯人は植物とラベルを一緒にして1本ずつ袋に入れています。)


小穴氏温室被害状況ー3


小穴氏温室被害状況ー4


小穴氏温室被害状況ー5



このように今回の事件は完全な犯罪プロによる犯行だといえます。プロにはブザーなど、脅しは通用しません。温室内を24時間監視できる防犯カメラを設置し、侵入を検知したらすぐ自宅などに連絡が入り、温室内の様子を確認できるような対策を立てることをお勧めします。

 外国の窃盗団の場合、温室に異常があっても自分で確認に行くのは危険(殺される恐れ)ですから、監視カメラで侵入を確認したらすぐ警察に連絡することです。あるいは確認が十分できなくても侵入が疑われたら空振りを恐れずに警察に連絡してください。


また防犯カメラはインターネット接続式のものなら音声接続できますから、自宅から泥棒に「コラ、警察に連絡したぞ」などと脅してすぐ退散させることもできます。またネット接続式なら映像がリアルタイムに自宅パソコンなどに送られていますから、カメラを壊されたり、持っていかれたりしても映像記録はパソコンなどに残ります。


需要が多いためか、防犯カメラは安価(2~10万円くらい)で高性能なものが多数ありますから、セコムなどと契約した場合(侵入検知だけでカメラは設置されない)でも、別途設置されることをお勧めします。セコムが駆けつける前に泥棒を退散させることができます。

もちろんネット接続のためにはプロバイダ契約やルーターなども必要ですから、カメラだけあればよいわけではありませんが、万全を期されることをお勧めします。

 

また外国人の犯行の疑いが高いので、次のような点にも注意が必要です。

 

まず、外国人が見学に来たら、必ずパスポートを確認し、番号を控えること。パスポートの提示を拒否したり、持っていなければ、理由の如何を問わず、見学を断ること。


次に写真撮影を断ること。写真を撮られると、そこにどのような植物があるか、すぐにネット上に拡散し、犯罪グループの知るところとなり、狙われる危険性が高まります。また最近のカメラにはGPS機能がついており、写真からその温室の場所が特定されてしまいます。犯罪グループは下見をすることなく、写真データをカーナビに入れるだけで温室までたどり着けるわけです。したがって植物だけでなく、温室の外観や周囲の景色も撮影禁止が望ましいです。記念写真も断りましょう。


さらに最近は本人が購入するのではなく、代理人が購入の交渉に来る場合が多いのですが、これは非常に危険です。代理人は植物の写真を撮って依頼人にネットで送り、依頼人の指示で交渉するのですが、希望した植物が手に入らない場合、依頼人が別途窃盗団を送りこむこともあり得ます。あるいは代理人に防犯対策や周囲の状況などを調べさせることもできます。


いずれにしろ、代理人の場合は誰が購入希望者なのか、わかりませんし、たとえ代理人が購入希望者の名前や住所を告げたとしてもこちらをそれを確かめる方法がありません。たとえ本国の購入希望者が裏社会の人間だったとしてもこちらにはその素性は全く判らないわけです。代理人のパスポート番号を控えても意味がありません。


したがって代理人と交渉したり、写真を撮らせるのは全く危険な行為です。見学や購入希望者から申し込みがあった場合、代理人であるかどうか確認し、代理人の見学などは断るのが安全です。


もっとも、本人が購入するのか、依頼人がいるのか(つまり代理人)は判りませんし、本人が実は代理人であることを隠して見学に来る場合も考えられます。したがってそれを防止する最良の方法は、写真を一切取らせないことです。

 

最後に、外国の窃盗団は温室が家の脇にあっても安心できません。家にはセコムなどが設置されていても、温室の周囲は無防備であることがほとんどです。このような場合、何か物音がするといって、様子を見に行ったら、刺し殺されてしまった、という事態もあり得ます。だいぶ前に中国の窃盗団が地方の資産家を狙って犯行を重ねたことがありましたが、この時は物音に気付いた家人が何人も殺されています。


したがって自宅建物だけでなく、温室を含む自宅の周囲全体が侵入検知の対象になるよう、セコムなどの契約を点検してください。また建物屋上に温室がある場合は、よじ登ったり、はしごをかけ得る場所も検知対象になるようにしてください。もちろん、温室内には前記防犯カメラを設置することを強くお勧めします。





何か情報がありましたらお寄せ下さい。

お知らせとお願い(盗難事件について) 情報提供のお願い

【緊急警告】盗難事件について(中島氏温室の件・8月13日発生)
【続報】盗難事件について(中島氏温室の件・防犯ビデオ動画)
【追加情報】盗難事件について(中島氏温室の件・防犯ビデオ動画追加)
【緊急警告】盗難事件について(大久保氏温室の件・9月20日発生)
【緊急警告】盗難事件について(小穴氏温室の件・10月31日発生)


8月、9月とハオルシアの盗難事件についてお知らせしておりましたが、残念な事にまたもや被害が発生しております。

10月31日未明に埼玉県の小穴氏温室に泥棒が入り、万象、玉扇、オブト錦などの親株がほとんど全部盗まれたということです。恐らくとんでもない被害額になるでしょう。詳細は確認次第続報でお知らせします。

被害は万象とオブト錦の親株400本全て、実生を含むオブト錦の中大苗約1200本、合わせて1600本 という大変な数です。

小穴氏の万象やオブト錦の親株は優良品ばかりですし、また氏のオブト錦は大人気ですから中苗でも相当な金額です。
したがって時価総額では植物盗難事件としては史上最大クラスの被害と思われます。

ある国からハオルシアを狙った窃盗団が来ているという噂もあり、厳重に警戒してください。
またこれくらいの金額になると、自宅の傍に温室があっても安心でき ません。外国の窃盗団は暴力的な場合が多く、むしろ気が付かれたら家人を殺してしまう可能性もあります。侵入を疑ったらすぐ警察に連絡してください。

栽培家の皆様には、くれぐれもご注意と、早急な防犯対策をお願します。

引き続き、盗難事件についての情報がありましたらお知らせください。

お知らせとお願い(盗難事件について) 情報提供のお願い

【緊急警告】盗難事件について(中島氏温室の件・8月13日発生)
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【追加情報】盗難事件について(防犯ビデオ動画追加)
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