緊急警報 

かねてより何度もお知らせしておりますが、残念な事にまたもやハオルシア盗難事件の記事になります。

3月初旬にセコムの監視装置を設置している収集家の温室に泥棒が入り、1000本以上のハオルシアが盗まれました。

この温室では周囲に高さ2mもの柵を設け、柵内の四方と各温室入り口内側に赤外線検知器が設置してあったのですが、すべての検知器が作動することなく、大量のハオルシアが盗まれてしまいました。

柵内の赤外線は高さ1mくらいのところに張ってあり、そこを遮るとセコムに警報が行くようになっているのですが、柵の下方は赤外線が通っていないので、その部分の柵を工具(カッター)で切断して侵入しています。

また温室入り口の赤外線検知器も高さ80cmくらいのところにあるので、その下の部分のビニールをナイフで切って侵入しています。入り口部分を除くと温室内には赤外線検出器は設置してないので、いったん侵入されると、あとはやりたい放題というわけです。

どうして多重に張り巡らされた赤外線検知器をくぐり抜けて、一度も警報装置を作動させることなく犯行ができたかというと、どうも泥棒は赤外線暗視装置(赤外線ゴーグル)を使っているようです。
この装置は赤外線を可視化して夜間でも物体を識別できる装置です。双眼鏡型ですが、ヘッドレストで頭に装着して両手が自由に使えます。
この装置で見ると、夜間の暗闇でも物体の形状がわかり、さらに赤外線を出しているところやその通り道などもわかります。

池田氏温室に泥棒が入った時、防犯カメラの設置してある温室だけ手を付けなかったのも、この装置を使うと防犯カメラから撮影用に照射している赤外線で温室が明るく光って見えるので、ここには防犯カメラが入っているなと気がつくわけです。

したがってセコムなどと契約していても、赤外線検知器しか設置してないところでは簡単にセキュリティを破られてしまいます。

対策としてはネット対応で24時間遠隔監視可能な防犯カメラは必須です。遠隔監視の防犯カメラなら動体(動くもの)を検知するとすぐにメールでスマホやパソコンに映像が送られますから、着信音が鳴ったらすぐ温室内の映像を確認できます。夜間温室内に見知らぬ人がいれば100%泥棒ですから大至急警察に連絡して急行してもらいます。

ネット対応の防犯カメラでの24時間監視はセコムなどにも依頼できますが、費用は相当高額になります。自分で業者などに頼んでカメラを設置してもらい、自ら監視すれば費用ははるかに低額で済みますが、風でビニールが揺れたりして夜中に誤報が来ることも時にはあるので(動体感知の感度は調整できます)、気は抜けません。
また親しい仲間にメールを同報して複数人で監視することもできますので、1人がメールを見落としても誰かが気がつけば、泥棒の侵入を即時発見できます。

さらにこれまでの用意周到な手口から泥棒グループは相当のプロのようですから、当然電源を切断して防犯カメラが作動しないようにしてから侵入するということが考えられます。

この対策としては無停電装置があり、これをセットすれば電源を切断された後もカメラは作動し続け、かつ電源が切断されたことも緊急メールとしてパソコンやスマホに送られます。電源が切断されたというメールは、電源が復旧するまでは数分おきに何度でも送られて呼び出し音がなりますから、夜中に熟睡していてもまず気がつきます。呼び出し音は他のメールとは別の音にすることができます。

さらに夜間、温室内を照明することも有効な泥棒対策です。おおむね1000ルクスもあれば十分ですから、20坪の温室で40ワットの蛍光灯2~3本あれば足ります。夜間温室内が明るいと外から温室内に人がいることがわかり、泥棒は作業がしにくいですし、防犯カメラもカラーモードで撮影されますから、より鮮明な映像が撮れます。照明は暗くなると自動点灯するようにするのが経済的ですが、24時間点けっぱなしでも電気代は微々たるものです。夜間照明することの植物への影響はこの程度の明るさなら全く成長に支障ありません。


各々防犯対策は取られていると思いますが、最も強力かつ有効な手段の一つである警備会社との契約の上での防犯対策も、このように隙を突かれて被害が発生しています。
二重三重の対策をしても過剰ではありません。出来る限りの対策をご検討ください。