2月13日未明、埼玉の池田氏温室に泥棒が入り、温室内にあったハオルシア大小合わせて500本ほどが盗まれました。15坪ほどの温室1棟にあったすべての苗が盗まれたそうです。
また苗を抜いていっただけでなく、鉢や土を通路などにばらまいて荒らしまくっていったそうです。怨恨の可能性も考えられます。

この場所には他にサボテンなどの温室もあるのですが、ハオルシアの温室だけに侵入しています。さらにハオルシアの温室は2棟あってその内1棟には監視カメラが入っているのですが、そちらには侵入しようとした形跡もないということです。犯人は何らかの方法で監視カメラの存在を把握していたようです。
大事なものは監視カメラ付きの温室に入れてあって無事だそうですが、それでも相当な被害額です。


14日早朝にも千葉県の酒井氏宅温室に泥棒が入り、玉扇、万象、ピクタなどの優良株がすべて盗まれたとのことです。
酒井氏温室は自宅の敷地内にあり、泥棒は自宅敷地の門を超えて侵入し、温室入り口の南京錠のツルを工具で切断したうえで、犯行に及んでいます。壊した南京錠はツルを切断した工具を特定されないよう、持ち去っています。

また先にお知らせした北関東の有名育種家M氏温室にも再度泥棒が入ったということです(確認中)。このケースも被害にあった温室は自宅のすぐ横にあります。


このように盗難事件が続発しており、自宅から離れたところにある温室だけでなく、自宅横にある温室でも被害にあっています。また佐野氏や酒井氏の温室は住宅街の中にあります。したがって自宅横や住宅街の中であっても油断はできません。早急に防犯対策を取るよう、お勧めします。一度被害にあった場合でも、価値のある植物が残っている場合は、再度狙われます。

さらに鍵を壊す工具を用意しているところから見て、家人などに見つかった場合の凶器も用意している可能性が高いです。気がついても自分で確認に行くのは危険です。確認の依頼も含めてすぐに警察に連絡してください。

これまでのところ、犯行はおおむね月1回で、週末に集中しています。犯人の少なくとも一部は東京都東部周辺に居住する外国人らしいと見られているようです。
故郷の休みなどで日本に旅行に来ている仲間を使って犯行をさせ、盗品と一緒に帰国させて売りさばいていると思われます。したがってその仲間が来日中の間に集中して犯行を繰り返す可能性が高いです。
しかし犯人グループが1つだけとは限りませんので、関東地区に限らず厳重に警戒してください。

犯人にとって監視カメラはやはり脅威ですから、まだの方は早急に設置してください。また温室内だけでなく、周囲の道路など、特に車のナンバーが特定できるように設置すると犯人逮捕には非常に有効です。監視カメラを設置する際はぜひ検討してみてください。