ハオルシア品種名総覧の発行について(2)

ハオルシア品種名総覧は8月上旬に脱稿し、現在印刷会社で印刷のための編集作業中です。

初校印刷は9月上~中旬、出版は9月末くらいの見込みです。

 

この春以降当会に入会し、昨年分の会費も払われた方には、脱稿したら27号を先にお送りするつもりでしたが、原稿を印刷会社に持ち込んでからすぐに校正作業が始まり、以前よりも却って忙しいくらいです。印刷会社の編集が進むにつれ、さらに校正作業が忙しくなると予想されますので、やはり27号は28号と一緒にお送りします。

 

長らくお待たせして申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。

 

林 雅彦

ハオルシア品種名総覧の発行について

ハオルシア品種名総覧(ハオルシア研究28)の発行が遅れてご迷惑をおかけしています。

 

 特に品種名の命名基準については国際栽培植物命名規約の日本担当の方と様々な点について打ち合わせを行っており、この過程で変更があると全体の表を点検し直す必要があるために最終段階で思いがけず時間がかかってしまいました。

しかし間もなく脱稿の予定で、アマゾンや一般書店でも販売できるように図書コードやJANコードなどの申請も行っているところです。8月早々には印刷会社へ持ち込む予定ですが、収録項目数が5千項目を超えるために、校正にも相当の時間がかかると予想しています。このため、確定的な発行日がまだ発表できません。

 

 お申込みいただいた方からは催促やお叱りのメールをいただいておりますが、発行日が確定しましたら改めてご案内しますので、もうしばらくお待ちください。

夢二と虹児

竹久夢二は大正ロマンを代表する画家ですが、当時夢二と人気を2分していた挿絵画家が蕗谷虹児です。虹児の名は絵画よりもむしろ「花嫁人形」の作者(作詩者)として知られており、この詩にはのちに曲が付けられて有名になりました。

 

さてハオルシアの‘夢二’はハオルシア研究27号裏表紙にH. nishii の交配として紹介されましたが、どうやらH. nishii ではなく、H. lividaの交配だったようです。


写真1 夢二 A D=8

写真1 夢二 A D=8


写真2  夢二 B D=5

写真2  夢二 B D=5

写真3  虹児 A D=8

写真3  虹児 A D=8


写真4 虹児 B D=7

写真4 虹児 B D=7


写真5 虹児 C D=6
写真5 虹児 C D=6


写真1~5はいずれも大型オブツーサの実生ですが、この時は斑紋系を大型化する目的でH. nishiiH. lividaなどを花粉親に使いました。‘夢二’が最も早く大きくなったので紹介したのですが、葉質がやや硬いので父親はH. lividaではなく、H. nishiiだろうと考えた次第です。

しかしその後他の兄弟が大きくなって比べてみると、やや小型で紫肌、大きな透明窓のタイプと、より大型で緑肌の2タイプのあることが分かりました。そうしてみるとどうやら‘夢二’タイプがH. livida、緑肌タイプがH. nishii の子供らしいということになります。(H. nishiiも紫肌になりますが、H. lividaの方がずっと濃色です。)そこで緑肌のタイプを竹久夢二と人気を分け合っていた蕗谷虹児にちなみ、‘虹児’としました。

 

写真1は‘夢二’Aで、ハオ研誌27号裏表紙の株です。紫肌に多数の透明な気泡紋が並び、狙い通り大型のリビダといった感じです。


写真2は‘夢二’Bで、まだ小さいですが、明らかに‘夢二’Aの兄弟であることが分かります。奥に見えるのは‘虹児’Cで、色調の違いは明らかです。


写真3は‘虹児’Aで、より大型でずんぐり葉、緑肌で、窓には多数の気泡紋が並びますが、窓の面積全体は‘夢二’より狭いです。株姿がオブツーサに近いのでどこまで大きくなるか楽しみです。

写真4は‘虹児’Bで、‘虹児’Aよりやや小型ですが、窓の様子や株姿はよりH. nishiiに近くなっています。


写真5は‘虹児’Cで、‘虹児’Aに似ています。ただ葉裏の斑紋に肉芽の出るのが気になります。奥に見えているのは‘夢二’Bです。


写真6 青鞜 D=7
写真6 青鞜 D=7


写真6青鞜’はオブツーサの実生ではなく、H. lividaの実生です。花粉親は不明ですが、葉裏の斑紋に肉芽が多数出ることから、‘白帝城’当たりの可能性もあります。(‘ゴジラ’など、H. pallidは花期が合わないので、ほぼその可能性はないと見ています)

 

これらは確かにH. lividaより大型で、斑紋も非常に美しいですが、もう一歩大型化して直径で10cmを超えるような丈夫なまだら系品種を育成したいと考えています。


Dr. M. Hayashi

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☆品種等の質問はハオルシア協会会員に限定します。

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