品種名統一を巡る問題状況3-NHK

【NHK趣味の園芸】
 NHK趣味の園芸は毎号約15万部を出版している園芸界最大の出版物で、大きな影響力があります。今年8月号では多肉植物の特集を組み、長田研氏、松岡修一氏、鶴岡秀明氏の3名が記事を書いており、ハオルシアもかなり取り上げられています。しかしこの執筆者の人選には大きな問題があります。
 まずこの3人は同誌上で園芸研究家や多肉植物栽培家などとして紹介されていますが、いずれもれっきとしたサボテン業者です。もちろん園芸研究家という側面はあるでしょうが、極めて欺瞞的で誤解を生みやすい偽装表記です。
 園芸研究家や多肉植物栽培家という表記は非営利、少なくとも営利を主目的としていないという含意があります。それに対し、サボテン業者あるいは園芸店経営などの表記は営利を主目的としているということが明確です。一般に営利事業者と非営利の個人とではその記事の信用性に大きな差があります。営利事業者の記事が信用できないということではないとしても、そこには何らかの宣伝的要素があるのではないかと見るのが一般的だからです。
食品偽装表示を始め、各種の偽装表示が問題になっているおり、偽装表示を追放する立場にあるNHKの子会社がこのような欺瞞的表記で、営利事業者をあたかも非営利の個人であるかの如く偽装表示するのは極めて不適切です。

 ところで長田研氏はカクタス長田の経営者の一員であり、また鶴岡秀明氏も鶴仙園の経営者の一員です。そしてこの2社は西氏や佐藤氏とともに日本カクタス専門家連盟の中心的業者です。松岡修一氏はカクタスニシのホームページにリンクバナ-を出している業者の一人で、当然カクタスニシとは非常に懇意です。つまりNHK趣味の園芸8月号で多肉植物を執筆しているのはすべて品種名の整理統一に反対している西氏に近い業者というわけで、この辺りの事情を知る者にとっては偶然とは思えない不自然な人選です。多肉植物の業者は他にもたくさんおり、西氏のやり方に賛成や支持をしない業者もたくさんいます。したがって当然そこには何か隠された意図があるのではないか、と疑わざるを得ません。
 その意図とは西氏の支持者ないし協力者をNHK趣味の園芸に登場させることで、彼らの商売や信用を後押しし、それによって西氏の勢力拡大に協力しようというものではないか、ということです。ある特定の個人と親しい業者や人物をNHK趣味の園芸に登場させ、それによってその特定個人やそのグループの活動を支援することは一般的には何ら問題ではありません。しかしその特定個人が品種名の整理統一に反対し、あるいは勝手に別名を付けて初心者をだますような反社会的な業者なら事情は異なります。そのような人物と親しい人間を後押しすることは、間接的にそのような人物の反社会的行動を支援することになるからです。
 

【NHK趣味の園芸講師】
 NHK趣味の園芸多肉植物特集執筆者3人の内、長田研氏はNHK趣味の園芸の多肉植物担当講師です。NHK趣味の園芸の講師は非営利の個人であることが望ましいのですが、他に適当な人材がいなければ営利事業家でも止むを得ません。しかし多肉植物の場合、本当に他に適当な人材がいないかはかなり疑問です。またやむを得ず営利事業家が講師になる場合は、営利事業家や業者という立場を離れて、公平、不偏な立場で記事を書いたり、解説することが求められるのは当然です。
 ところでNHK趣味の園芸編集部の関係者では長田研氏の他に多肉植物業界の実情に詳しい人はいないでしょう。したがって今回の多肉植物特集の執筆者の人選に当たっては、多肉植物業界の実情に詳しい長田研氏が中心となって執筆者を選んだものと思われます。
長田研氏が経営者の一員であるカクタス長田は、カクタシニシなどとともに日本カクタス専門家連盟の中心メンバーです。当然長田研氏はハオルシア園芸界にはカクタシニシなど、ハオルシアの品種名統一に反対する反社会的勢力と、当会など、これを推進しようとする勢力とが激しく対立していることは十分承知しているはずです(そうでなければNHK講師としての見識が問われます)。
 消費者保護の観点からも、NHK出版が国際標準に基づく品種名統一を支援するのは当然です。しかし今回の多肉植物特集ではそれと正反対に、品種名統一に反対するカクタスニシに親しい人物ばかりが執筆者に選ばれ、品種名統一に反対する勢力を支援する形になっています。長田研氏は当然この人選が非常に偏ったもので問題があることを承知していたはずですし、彼が中心になって人選を進めたのでないとしても、NHK出版の公平性と公益性の観点から、業界の実情をよく知るNHK講師としてそれは問題だということを指摘する立場のはずです。
 今回の多肉植物特集の執筆者の偏った人選が長田研氏の主導で進められたならもちろん、そうでないとしても多肉植物担当講師としてのあるべき責務の上で、長田研氏の責任は重大です。非営利の個人ではない、営利事業家を担当講師にした弊害が顕著に表れています。NHK出版としてもどうしてこのような問題のある人選がなされたのかよく検証し、担当講師の交代なども検討すべきです。

【NHKのニュース報道】
 ハオルシア盗難事件の多発でテレビでも各局で取り上げられるようになったハオルシアですが、NHKも8月5日に夕方7時のニュースセブンで取り上げました。もちろんその前に私も含めて関係者に取材を重ねており、盗難事件の被害者宅にも行って写真などを取っています。中島氏温室での犯行現場の動画の提供や被害状況をまとめたデータの使用などの許可要請が当会にもあり、他局の場合と同じように許可しました。また記事まとめの中心者と思われる野田綾記者からはハオルシアについて再三、再四問合せ(質問)がありましたが、時間をいとわず対応しました。
 当日のニュースでは被害者のインタビューなどとともに、当会が提供した犯行動画やデータが使われ、おおむね要領よくまとめられていました。しかし驚いたのは国際多肉植物協会の小林氏が取材を受け、ハオルシアについてコメントしていることです。小林氏は10年ほど前にサボテンを密輸入しようとして成田空港で捕まり、新聞等で『NHK講師、サボテンを密輸入』などと報道されてNHK講師を解任された人物です。(小林氏の後任が現在の長田研氏です。)
 そのような不祥事でNHKから追放されたはずの人物が全国配信のニュース番組で再び出演してコメントするなど、NHKの出演者に関する倫理基準はどうなっているのか、全く不可解です。彼は他にも業務上横領など多くの不祥事を起こしており、さらに品種名の統一に反対する反社会的業者とも連携を強めています。そのような人物を公共の電波、特に受信料で運営されているNHKの電波には乗せるべきではありません。
 
第一、事件対象はハオルシアですし、被害者の多くは当会会員ですから、コメントするなら日本ハオルシア協会会長の實方氏こそふさわしいはずです。實方氏は横浜市在住ですから遠隔地などで取材に支障があったとも思えませんが、實方氏にはNHKから一切連絡はなかったということです。つまり實方氏に取材すれば当然小林氏より實方氏がコメント者にふさわしいとなるので、初めから實方氏に接触するのを避けたのではないかと疑わざるを得ません。
 もちろん誰に取材し、どのようにニュース記事を構成するかは放送局側の編集権の問題ですが、この人選は極めて不自然で恣意的です。

【NHKニュースウェブ】
取材対象の人選が極めて不自然という問題は、ニュースセブンを基にしたインターネット配信のNHKニュースウェブの記事でより明らかになります。
 ニュースセブンでの放送後しばらくしてNHKから連絡があり、NHKニュースウェブを見たところニュースセブンの内容はほぼそのままで、そこにカクタスニシ西氏の写真と談話が大きく掲載されていて驚きました。ニュースセブンの小林氏の写真と談話も非常に不自然でしたが、すでに放送されてしまったことでもあり、この時はそのままにしておいたのですが、ニュースウェブは少なくとも相当期間は視聴可能ですからこのままにしておけないと思い、会長ほかの幹部と相談の上、NHKに抗議の内容証明を送りました。
 当会としては品種名の整理統一に反対し、現在に至るまで多くの重複名や異名を量産して消費者を混乱させている西氏のような反社会的業者を番組に登場させるということは、NHKの公共性、公益性に反するものだと見ていますので、内容証明書の中でその旨説明し、小林氏の談話ともども西氏談話の削除を申し入れました。また削除しないなら当会が提供した動画やデータなど一切を使わないようにとも申し入れしました。
 NHKニュースウェブの記事には当初全部で11件の写真と記事のセットが使われており、西氏と小林氏の談話記事が計2件、当会提供の動画とデータが計4件、その他被害者の記事やハオルシアの写真が計5件です。西氏と小林氏の談話はコメントですから、盗難事件の報道としては付属的部分です。それに対し、当会が提供したのは犯行時の動画や被害総額などのまとめ、ネットで非常な高価格で取引されているという証拠写真で、いずれも事件の核心部分です。盗難事件の背景、要因などについては私がNHKからの質問に詳しく説明しており、西氏や小林氏の談話がなくても十分まとめて記事にできる状態でした。
 
ところが申し入れを受けたNHKでは件数的にも内容的にもより重要度が低いと思われる西氏と小林氏のコメント記事を残し、当会提供の4件の核心的部分の方を削除しています。削除に当たっては何の打診も受けていません。
 普通このような状況では、件数もより多く、内容的にも核心的部分である方を残し、件数的にも内容的にもより重要性の少ない方は要約して縮小するなどの対応を取ればより小さな修正で済みます。それをせずにわざわざ大きな修正をする方を選んだのは、西氏や小林氏の記事を掲載することが記事全体の主目的だったのではないかという大きな疑念がわきます。盗難事件やその背景などはむしろそのための単なる材料、口実に過ぎず、実態は西氏や小林氏をNHKで紹介し、彼らを後援することが主目的だったというわけです。

【NHKの報道倫理】
 内容証明によるNHKニュースウェブの記事削除の申し入れでは、西氏が品種名の整理統一に反対し、消費者の迷惑を顧みずに異名や重複名を量産していることを説明して、NHKの記事対象としては不適切だということを指摘しています。それにもかかわらず、NHKでは西氏らの記事を残し、抗議した当会の方の記事や資料を削除しています。つまりNHKは西氏らが品種名の統一に反対するなど反社会的活動を行っている業者だということを十分認識したうえで、彼らを支援することを選択したことになります。公共放送としてのNHKの報道倫理には大きな疑問が生じます。
 また、NHKの取材を受けるに際して、ニュースウェブのように西氏のコメントが大きく掲載されることを知っていれば当会は当然動画他の資料提供を断っています。報道側は他にどんな人物を記事にする予定かを取材対象にすべて知らせる必要はないものの、ある特定の人物が記事に登場するなら協力を得られない恐れがあるという場合には、むしろそのような時にこそ、その特定人物にも取材する旨、現下の取材相手に知らせて了解を得る必要があるはずです。
 その特定人物の取材記事を掲載することを隠して現下の取材対象から資料やデータを取得し、その特定人物の出演を知らせないまま放送に使ってしまうことは全くの信義則違反で明らかな背信行為です。そのようことを知らされずに資料やデータの提供をさせられた側からすれば、まったく騙し取られたも同然です。
今回のハオルシア盗難事件では多くの報道機関から取材の申し込みを受けていますが、このような詐欺的取材をしたのはNHKだけです。一部の報道機関は西氏にも取材する旨、事前にこちらに伝えていますが、その場合には西氏の取材記事の扱いに「西氏の宣伝にならないよう留意する」などの条件を付けた上で資料提供しています。

 今回のNHKニュースでは本来無関係なはずの国際多肉植物協会の小林会長を登場させるために、誰が見ても最もコメンテーターにふさわしい当会の實方会長には意図的に一切接触しなかったと強く疑われます。このことから、知らせれば協力を断られる恐れのある西氏の取材予定などは当会には一切伏せ、必要な資料やデータを半ば騙して取得して使ったことも、結果的にそうなったのではなく、周到に計画された策略だったのではないかと強く疑われます。
 もちろんこのような策略が可能になるためには、西氏ら品種名の統一に反対する勢力が当会と鋭く対立している事情や、ハオルシアに関しては国際多肉植物協会より当会がはるかに権威を持っているという事情、したがって当会会長の實方氏に取材すればその記事を出さざるを得ないので小林氏の出番はなくなる、などの事情を良く知っていて作戦を立てる必要があります。
 NHK内部にそこまでの事情を知っていて作戦を立てた者がいたとは思えませんが、西氏ら品種名の統一に反対する勢力やこれに協力する小林氏とつながりのある人物がNHK内部、特に今回の記事を編集、指揮した部署にいなければ、これら一連の作戦は実行不可能です。
しかしこのように意図する人物を登場させるためにより適任と思われる取材対象を意図的に回避したり、策略を用いて必要な情報や資料をだまし取ったりすることは報道関係者や報道記者として許されない行為です。まして外部の反社会的業者やその協力者の依頼や教唆を受けてそのような作戦を実行したとなれば、報道に携わる者として基本的倫理が欠如していると言わざるを得ません。
 NHK記者の取材モラルは当会に取材申し込みのあった多くの報道機関の中でも全く最低です。NHKの記者倫理や記者教育はいったいどうなっているのでしょうか。

【NHKニュースに関する追補】
 今年8月5日のNHKニュース及びニュースウェブでの報道に関しては取材対象の選定や取材過程が大変恣意的で公平性を欠き、公益性にも反する点と、予定する報道内容や取り上げ対象を被取材者に隠して取材し、被取材者から半ば騙して資料やデータを入手した点について、放送倫理・番組向上機構(BPO)に苦情を申し入れました。
 
 特に後者については類似の事例が相次いでおり、いずれも報道側の取材姿勢が強く非難されています。例えば和歌山線太地町のイルカ漁を扱った「The Cove」はその典型例です。映画製作者は撮影の意図を隠して漁民に撮影の協力をさせ、その映像を反イルカ漁映画としてキャンペーンに使っています。撮影に協力した漁民にしてみれば全く騙されたという結果になっています。
 テレビ朝日の「世田谷一家殺人事件特番」では撮影に協力した被害者遺族が人権侵害としてBPOに申し立てを行い、BPOから「放送倫理上重大な問題があった」とする勧告が出されています。この問題は結果的に人権侵害問題となったわけですが、むしろその原因は被取材者に取材の意図や報道内容の組み立て方を十分説明しない、あるいは半ば騙して取材に協力させたのではないかという強い疑いがあります。
日本テレビのドラマ「明日ママがいない」ではドラマですから実際の取材や撮影が行われたわけではないものの、当然予想される関係者への影響を十分考慮しないまま番組が製作された結果、養護施設の子供らに大きな悪影響を与えたと非難されています。若干問題点は異なりますが、話題対象者に事前に企画内容を説明し、了解を得るなどの対応が求められる点で同類の問題と言えます。
 そして今回のNHKニュースなどですが、これも被取材者に報道内容を隠し、事前に知っていれば当然取材協力を拒否される相手からうまく動画やデータをだまし取り、放送に使ってしまった点で非常に悪質と見ています。

 報道倫理や取材倫理は報道関係者に周知されているところですが、報道の意図や企画内容が相手に知られたら取材に協力してもらえない場合、相手をだまして取材協力させても良いのかと言うと、多くの人はそんなことは許されないと思うでしょう。しかし報道関係者の間ではこの問題は対応が決まっていない、いわばグレーゾーンの問題となっているようです。今回のNHK記者らもその点をうまく利用し、対応基準が明確になっていないことを悪用した、と考えられます。
 犯罪組織や犯罪容疑者などへの取材を除き、報道の意図や企画内容が相手に知られたら取材に協力してもらえない場合でも、その意図や企画内容を丁寧に説明し、同意や同意条件を取り決めるなどの倫理基準を策定する必要があるはずです。
 
 BPOにはこの点を特に強調して申し立てを行いました。
 
 ただしBPOに対しては、全く役に立たない、報道寄りだ、対応が遅すぎる、など、多くの批判があるようです。報道倫理に関しては法律ではなく、各報道機関やBPOにゆだねられていますが、BPOはNHKや民放連(日本民間放送連盟)が設立した組織です。中立を標榜してはいますが放送機関寄りという批判もあり、今回の申し立てもあまり期待できません。

グリーンスリーブス
 紫金城交配 'Green Sleeves' (グリーンスリーブス)

当ブログの文責

 このブログは当会事務局が管理しており、すべての記事の文責は事務局長(兼編集長)の林にあります。林は当会の代表理事でもあり、当ブログを含む編集・出版に関してはすべての権限と責任、および最終決定権を持っています。

 反社会的業者らが批判を封じ込めようとして、もう一人の代表理事である實方に圧力をかけているようですが、實方には出版・編集に関する権限も責任もありませんので圧力をかけても無駄です。苦情があれば担当責任者の林に直接お申し出ください。

 当ブログの記事内容は基本的に編集長の個人的見解に基づくものですが、同時に会としての意見です。例えば、分類に関する記事や生物芸術に関する記事は編集長の個人的見解ですが、会としての意見、主張でもあります。分類や生物芸術などという記事について編集長がその内容を誰かに相談したり、承認を求めるなどということはあり得ません。
 
 分類以外の記事でも同じで、基本的に編集長の個人的見解ですが、同時に会としての意見や主張でもあります。理事間で見解が分かれることが予想される記事では事前に調整することもありますが、その場合でも編集長が内容について最終決定するのは当然です。

 今回のブログ記事、「品種名統一の問題状況」ではどこまで具体的に書くか(個人名を出すかどうか)などについては意見の相違があり得ますが、記事の内容そのものや方向性に関しては理事間及び会員間で意見の相違があるとは考えていません。したがって理事間の事前調整もしていません。
なお厳罰化に関しての記事のように、ハオルシアや植物関連以外の記事は純粋に林の個人的な見解で、会としての意見ではありません。そのような場合には記事冒頭にその旨お断りしてあります。

 最後に、反社会的業者らは今回のブログ記事に対して名誉棄損で裁判にするとか言っているようですので、名誉棄損の免責条件を示しておきます。

 名誉棄損の免責(ウィキペディアより抜粋)
『刑法230条の2は、名誉毀損行為が公共の利害に関する事実に係るもので、専ら公益を図る目的であった場合に、真実性の証明による免責を認めている。
真実性を証明できなかった場合でも、確実な資料・根拠に基づいて事実を真実と誤信した場合には故意を欠くため処罰されない。
公訴が提起されるに至っていない人の犯罪行為に関する事実は、公共の利害に関する事実とみなされる。』

品種名統一の問題状況2-多肉植物愛好家団体

 多肉植物愛好家の全国的組織には約50年の歴史を持つ日本多肉植物の会(NPO法人、石井会長、会員約300人)と1999年発足の国際多肉植物協会(任意団体、小林会長、会員約700人)とがあります。活動内容はよく似ていて、東京を中心とした毎月の例会と機関誌の発行です。
 また当会(日本ハオルシア協会、1998年発足。實方一雄会長。現在は一般社団法人)も多肉植物愛好家の全国的組織の一つで、ハオルシアに特化した愛好家団体です。機関紙『ハオルシア研究』の発行と毎年春に行われる品評会、即売会が主な活動ですが、最近ではこのブログでの発信も大きな仕事になっています。

【日本多肉植物の会】
 日本多肉植物の会は長い歴史を持っていますが、長年編集長をしていた小林氏の会費使い込みで同氏を追放した後には活動が低下し、最盛期に1500人いた会員は大幅に減少しています。しかし例会や例会でのセリ会は国際多肉植物協会より活発ということです。また同会が多肉植物の普及のために優良品種を適正価格(廉価)で販売することに力を入れていることは高く評価されます。イベント活動はしていませんが、当会の品評会には非公式に協力していただいています。

【国際多肉植物協会】
 国際多肉植物協会の小林氏は長い間日本多肉植物の会の編集長をしていましたが、会の資金の多額流用(業務上横領)問題になり、追放(実質除名)されて自分で新しい会(国際多肉植物協会)を興したという経緯があります。しかし長いこと編集長をしていただけあって、イベントの企画力や機関誌の編集は非常に優れており、今では本家の日本多肉植物の会をしのぐ会員数を誇っています。
小林氏は1990年に私(林雅彦)から預かっていたハオルシア玉扇の大株6400本(1280万円相当)の無断売却と代金の横領で訴えられています(東京地裁平成2年(ワ)第8774号)。6400本はすべて腐った(!)と強弁していましたが、敗訴寸前で横領を認めて謝罪し、和解しています。この時の和解契約で以後私の活動に関し、 小林氏はできる限り協力し、かつ一切の敵対的、阻害的行動を取らないことを約束しています。
また国際多肉植物協会が発行した多肉植物写真集Ⅱでは私の写真複数枚を無断で使用し、やはり和解して販売を継続しているという経緯もあります。この時の和解契約では国際多肉植物協会がハオルシア協会の活動全般に協力し、特にハオルシア品種名の整理統一に全面的に協力することを約束しています。
これら2件の和解契約にはそれぞれ違約の場合の多額の違約金規定があります。

 さらに小林氏は1996年11月にメキシコサボテン視察の団体旅行を日本多肉植物の会副会長として企画、引率したのですが、現地で不法採取したサボテンを密輸入しようとして成田空港税関で捕まり、没収されています(サボテンは原則すべてワシントン条約対象品)。当時彼はNHK趣味の園芸の多肉植物担当の講師でしたが、この事件が新聞等で 『NHK講師、サボテンを密輸入』 などと報道され、これが原因でNHK趣味の園芸講師を解任されています。(小林氏の後任が現在の長田研氏です。)

 これら過去2回の業務上横領、著作権法違反、密輸入など多くの事件を起こしていることは法令順守意識の低さを端的に表しています。また現在も新たな業務上横領疑惑があり、さらに品種名の統一に反対する業者と手を組んで水面下で品種名統一を阻害しようとしているなど、反社会的傾向がより顕著になっています。
多肉植物ブームということで取材されたり、報道されたりする機会が多くなっているようですが、これら過去の不祥事や現在の業務上横領疑惑、さらに反社会的業者と連携を強めている状態を見れば、少なくとも公共の電波に登場させるべき人物でないことは明らかです。

【ビッグバザールを巡る疑惑】
 さて国際多肉植物協会はビッグバザールを実質的に主催しています。ビッグバザールは最近では年4回開催され、毎回千人前後の入場者があるなど、非常に盛況です。会場の混雑や暑さ対策などに苦情はあるものの、多肉植物の人気を盛り上げる一大イベントになっていることは大いに歓迎すべきことです。しかしそのような会場内の問題とは別に、ビッグバザールにはより重大な問題点があります。
 ビッグバザールでは、入場料(500円)を徴収していますが、これを払う人が700人いたとすると、入場料だけで会場(TOC)の賃料が賄えます。出店者は20人以上、出店テーブル数は40卓以上あります。卓料は1人当たりの使用卓数で異なりますが、平均で1卓1万5千円とすると60万円が主催者の収入になります。これにセリ会の分金や国際多肉植物協会の売店、書籍の売り上げが加わりますから、1回で100万円近い収入があるはずです。受付他の運営は皆国際多肉植物協会会員のボランテアですから、会場費以外の経費はほとんどかかっていません。
 ところが小林氏はビッグバザールの主催者は国際多肉植物協会とは別組織(カクタスバザールシステム、CBS)だと主張し、ビッグバザールの多額の利益を国際多肉植物協会にまったく入れていません。しかしカクタスバザールシステムは代表者も事務所所在地も不明の幽霊組織です。現場では小林氏がすべて差配していることは周知の事実です。また『国際多肉植物協会』と大書した看板を出し、数年前までは『主催:国際多肉植物協会』と明記した張り紙を入り口周辺に出していましたので、ご覧になられた方も多いと思います。さらにビッグバザールの宣伝は国際多肉植物協会の機関紙とホームページでしかしておらず、多くの方がビッグバザールは国際多肉植物協会主催だと理解しています。

 このようにビッグバザールと国際多肉植物協会が実質一体であるにもかかわらず、小林氏がビッグバザールの多額の利益を国際多肉植物協会に入れずに流用しているならば業務上横領(3回目!)の疑いが濃厚です。これを容認、放置している国際多肉植物協会監査の男庭氏や副会長格の春日氏、会計、広報(Web)担当など会の運営に携わる者全員に、分け前を受け取っていたかどうかにかかわらず、業務上横領の共犯、少なくとも背任の疑いがあります。会の運営に携わる者にはそのような不正行為を是正すべき責任があるからです。任意団体ならこれらの罪に問われないということはありません。
 そもそも誰が見ても実質国際多肉植物協会のイベントなのに、なぜわざわざ主催者を幽霊組織の別組織とするのか、その最大の理由は利益を国際多肉植物協会に入れずに流用するためと考えられます。もちろんこんなことが許されるはずはありません。
 町内会に例えると、町内会会長がバザールを計画し、町民がボランテアで受付や運営を手伝って利益が出ているのに、町内会会長が 「いや、バザールは別組織だから」 と言って利益を町内会に入れずに自分の懐に入れてしまったら誰もがおかしいと思うでしょう。それと同じです。

【ビッグバザール出店業者に対する指導】
 小林氏と国際多肉植物協会は当会が進める品種名の整理統一に全面的に協力することを前記和解契約で約束していますので、当会は小林氏と国際多肉植物協会に対しビッグバザールの出店者にハオルシアの品種名は国際栽培植物命名規約に従うよう要請し、これを拒否する者は出店させないよう申し入れています。
しかし愛好家団体が品種名の整理統一に協力するというのは、当会からの申し入れがなくても全く当然のことで、むしろ自主的に、かつ積極的に推進すべき事柄です。品種名の整理統一は消費者にとって大きな利益ですから、おそらく国際多肉植物協会の会員もほぼ全員が賛成することでしょう。しかし小林氏は品種名の整理統一には全く消極的で、これを推進するための活動や広報はほとんど行っておらず、ビッグバザール出店者への指導や警告も全く行っていません。

 なぜならビッグバザールにはカクタスニシやグランカクタスの他、鶴仙園、金子カクタスなど、西氏と親しい業者が多数出店しているからです。したがって小林氏としてはこれら業者の協力を得るために品種名の整理統一を彼らに強く要請できない状況だと見られます。しかしこのように西、佐藤両氏やそのグループ業者の協力を得ることを優先している状況は、消費者の利益より業者の利益を優先していると批判されても仕方ない状態です。
 さらに品種名の整理統一に消極的なのは、ビッグバザールの出店業者の協力を得るためというより、ハオルシアが多肉植物園芸全体の中心的存在となり、さらに現在も世界的に人気が拡大していることから、何とかしてその主導権を握りたいという思惑が、品種名の整理統一に反対する業者グループと一致し、彼らと連携して当会に対抗しようとしているためと思われます。そのためには和解契約で約束したにもかかわらず、品種名の整理統一を積極的に推進せず、むしろこれら業者グループと手を組んで水面下で妨害しようとしているのでしょう。もちろんこのような行動は和解契約違反であり、違約である旨の警告をすでに何回か出しています。

【日本ハオルシア協会】
 日本ハオルシア協会は1998年発足で、小林氏は発足当初の編集長です。しかし同氏は当会編集長の仕事にはあまり乗り気ではなく、自分の新しい会(国際多肉植物協会)の発足に奔走していたので、金子氏や西氏など、当時の当会幹部が私に編集長就任を依頼し、再三固辞して渋る私を説得したという経緯があります。私としては学術研究に専念したかったのですが、他に適任者がいないということでやむを得ず引き受けました。
 しかし当初の事務局長で発起人代表でもあったS氏の解散騒動などで会員は一時30人くらいにまで減少しており、その状態で編集長を引き受けるのは全く火中の栗を拾う様なものでした。取材費もほとんど出ない中、経費を節約し、誌面も一新し、新品種の発掘に力を入れてハオルシア人気の拡大を図り、そのかいあって今日のハオルシアブームが到来した次第です。もちろん万象の山本氏など、新品種の育成に尽力された方の協力もあってのことですが、今日のハオルシア人気の拡大に当会やその機関誌が中心的な役割を果たしてきたことは誰もが認めるところです。

【業者との対立】
 カクタスニシの西氏と金子カクタスの金子氏は当会発足当時の幹部で、鶴仙園の鶴岡貞男氏も発足当社からの会員でした。当初はこれら業者と趣味家がハオルシアの普及に力を合わせていたのですが、ハオルシアが人気になるにつれ、会を業者の意向に従わせようとする業者グループと趣味家(消費者)の利益を優先する現幹部との意見が対立するようになりました。対立の直接的原因は品種名の整理統一で、国際標準(国際栽培植物命名規約)に合わせて統一すべきだという趣味家の立場優先の現幹部と、業者に任せて自然に収束するのを待てばよい(たくさん売ったもの勝ち)という業者側との意見が大きく対立しました。
趣味家の利益優先の旗振り役は私で、そのために業者らは協力者のF氏などを使って、会計に疑問があるなどとして編集長(私)の交代を求めて来ました。しかし当時会員数わずか100人程度の貧乏世帯で編集経費もろくに出ない状態ですから会計などごまかしようがありません。結局発足当初からの経理を総点検し、領収書などもすべて確認したうえで問題がないことが明らかになりました。点検結果は明細表を付けて全会員に送付してあります。
 趣味家の利益を優先する私に変えて、F氏を編集長に据え、会の主導権を握ろうという業者側の計画が不成功に終わると、これら業者グループは当会の主導権を握ることをあきらめ、全員が脱会して当会と対立するようになったというのがこれまでの経緯です。業者グループはその後活動の場を日本カクタス専門家連盟に移し、またハオルシア園芸全体の主導権を握りたいという小林氏の思惑に呼応して国際多肉植物協会との連携も強めています。

【ハオルシア園芸の主導権】
 当会は品種名の混乱を防ぐために早くからその整理統一に取り組み、2014年に国際園芸学界からハオルシアの国際栽培品種登録機関 (International Cultivar Registration Authority, ICRA)
に指定されています。国際栽培品種登録機関はその園芸植物のグループで世界でただ一機関だけが指定され、そこが全世界のその植物群の品種名を整理統括する権限を与えられる制度です。有名なものではイギリスの王立園芸協会があり、ここがランやユリ、シャクナゲ、ダリアなど9つの園芸植物群の品種名を統括しています。
 現在世界で約80の園芸植物群について国際栽培品種登録機関が指定されていますが、日本で指定されているのは当会だけです。これに指定されるとその分野の植物群について正名、異名の認定や重複名の整理、あるいは新品種名の認定などの権限が与えられます。したがってこれまでの機関紙などの実績に加え、国際栽培品種登録機関に指定されたことから、世界のハオルシア園芸全体の主導権が当会にあることはまったく揺るぎないところです。
 また国際栽培品種登録機関は一度指定されるとその機関が活動を停止したり、解散しない限り変更されることは原則ありません。登録された品種名データの継続的管理のためには当然の慣行ですが、このことは当会が今後半永久的に世界のハオルシア園芸全体の主導権を握ることを意味します。他の植物群でも同様で、国際栽培品種登録機関に指定された組織がその園芸植物群の世界的中心となり、主導権を握っています。

 西、佐藤氏などの業者グループや小林氏はハオルシア園芸の主導権を握りたいと考えているようですが、毎年非常に多くの新品種が発表されるハオルシアで主導権を握るには、それらの名前が国際栽培植物命名規約に合致しているかを的確に判断し、認定できる体制と能力が必要です。そのような体制と能力、さらには世界中の品種名を管理する権限が与えられるにふさわしい公平さや順法精神が必要ですが、彼らにそのような能力と公平さ、順法精神があるかはまったく疑問です。

 なお、ハオルシア人気の拡大にカクタスニシなど業者の貢献を指摘する意見もあるようですが、業者が商売のために努力するのは当たり前です。彼らは努力の対価を利益として受け取っています。一方当会はすべてボランティアで運営されており、『ハオルシア品種名総覧』の印刷費などは幹部が自腹を切って負担しています。
ある活動が社会的に評価されるのは金銭的対価を超えて努力した部分であって、医師や教師が聖職とされるのもそのような部分が多いからです。営利業者が自分の商売のために私利私欲で行う努力と、非営利団体が会員や社会のためにボランティアで行う努力とを混同すべきではありません。

アニーローリー
 金斗雲交配 ’Annie Laurie’ (アニーローリー)


☆コメントは承認後に公開されます。
☆品種等の質問はハオルシア協会会員に限定します。

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